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こんなお悩みに答えます。
- 3校のうち、金額を公開しているのは何校か
- 見積もりを読むときに使える「物差し」の作り方
- 3校が別々の角度でビザに触れている中身
- レッスン数の刻みが違うと、何が比べられなくなるか
運営者は大学時代に米国へ半年の交換留学、卒業後にカナダで12ヶ月のワーキングホリデー(バンクーバー5ヶ月+バンフ7ヶ月)を経験しました。英語は高校で赤点20点台、渡航前のTOEICは500点台、帰国後に780点。年収は渡航前450万円から、帰国後に大手メーカーへ転職して800万円台になっています。訪問したのは米国とカナダのみで、他国は各当局の一次情報を調べてまとめています。
結論|3校のうち、サイトで金額が分かるのは1校だけです
カナダの語学学校を3校、公式サイトから調べました。いちばん大きな発見は「比べられない」ということでした。
| 学校 | 都市 | 料金の出し方 |
|---|---|---|
| ILAC | トロント/バンクーバー | 授業料・滞在費・諸費用をすべてページで公開 |
| VanWest College | バンクーバー/ケロウナ | ページはあるが中身はPDF |
| VGC International College | バンクーバー | 「2026 Price Book」のPDFのみ |
※ 各校の公式サイトを2026年9月5日に確認。ILSCも調べましたが、料金ページが見当たらずブローシャーPDFのみだったため、この記事では扱っていません。
3校のうち2校は金額を出していないからです。
できるのは、ILACの公開価格を物差しにして、他校の見積もりを読むことだけです。この記事はその手順を書きます。
運営者はカナダに12ヶ月滞在しました(バンクーバー5ヶ月+バンフ7ヶ月)が、3校のいずれにも通っていません。
学校の中身は各校の公式サイトに公開されている情報として書いています。日本人比率はどの校も公開していなかったので、書いていません。
物差しになるのは、ILACの公開価格です
ILACは費目ごとに金額を出しています。4週間の内訳はこうなります。
| 費目 | 単価 | 4週の額 |
|---|---|---|
| 授業料(Intensive・30レッスン/週) | $430/週 | $1,720 |
| Student Service Fee | $25/週 | $100 |
| Registration Fee | — | $225 |
| ホームステイ(3食・9〜5月) | $360/週 | $1,440 |
| Homestay Placement Fee | — | $230 |
| 合計 | — | CAD$3,715 |
※ 出典:ILAC 公式サイト「Program Fees」(2026年9月5日確認)。1カナダドル115円で約¥427,225。
授業料は総額の46%です。残りの54%は滞在費と手数料が占めます。他校の見積もりを受け取ったら、まずこの割合と比べてください。授業料の比率が極端に高ければ、滞在費が含まれていない可能性があります。
1レッスンあたりに直すと、見え方が変わります
ILACには2つのコースがあります。単価を出すと逆転します。
| コース | 週のレッスン | 週の授業料 | 1レッスンあたり |
|---|---|---|---|
| Intensive English | 30 | $430 | $14.33 |
| Power English | 38 | $480 | $12.63 |
Power は週の支払いが$50増えますが、レッスンが8つ増えるので単価は下がります。
ILACの記事では「追加8レッスン分だけを見ると1レッスン$6.25」と書きました。これは「増やした分」の単価で、上の$12.63は「全体を平均した」単価です。どちらもPowerが有利という結論になりますが、意味は違います。
単価が安いから得、とは限りません。週38レッスンは1日あたり7〜8コマです。授業を増やすほど、放課後に英語を使う時間は減ります。語学学校の選び方で書いたとおり、伸びるのは学校の外で使った時間です。
そもそも「同じコース」がほとんどありません
3校のレッスン数の刻みを並べると、比較の難しさが分かります。
| 学校 | 週のレッスン数 |
|---|---|
| ILAC | 30/38 |
| VanWest | 20/25/30 |
| VGC | コア+選択(レッスン数の記載なし) |
※ 各校の公式サイト(2026年9月5日確認)。VGCはコアクラスに選択科目(Plus)を足す形で、週あたりのレッスン数を公表していません。
3校に共通するのは「30レッスン」だけです。しかも共通するのはILACとVanWestの2校で、VGCは数え方そのものが違います。
ILACは30レッスンが下限、VGCは記載なし。ワーホリビザで働きながら通うなら、週20という軽い選択肢があるかどうかは大きな違いになります。
授業を減らせば授業料も下がりますが、VanWestは金額を公開していないので、いくら下がるかは問い合わせないと分かりません。
★3校が、別々の角度からビザに触れています
これが今回いちばん意外だったところです。3校とも公式サイトでビザの話をしていますが、言っていることが違います。
| 学校 | 公式が書いていること |
|---|---|
| ILAC | 語学プログラムはPGWP(卒業後就労許可)の対象外 |
| VanWest | 職業カレッジのプログラムもPGWPの対象外。DLI卒業でも自動的に資格は得られない |
| VGC | 短期の英語プログラムには就学許可もビザも不要。多くの国籍はeTAだけ |
語学学校(ILAC)でも、職業カレッジ(VanWest)でも対象外。
→ 「語学学校がダメでもカレッジに行けばPGWP」という理解は成り立ちません。
VanWestはさらに「就労収入で学費と生活費のすべてをまかなおうとしないこと」とも書いています。学校が自分でこれを書くのは珍しいことです。
一方でVGCは逆の方向から書いています。「短期なら就学許可すら要らない」という話です。カナダには6か月以内の就学なら許可が不要という制度があるためです。
この3つを合わせると、選択肢の順番が見えてきます。
- 1〜3ヶ月だけ英語を試す|eTAで行ける。手続きが軽い。ただし働けない
- 6ヶ月以上通う|就学許可が要る。申請の時間と費用がかかる
- 働きながら通う|ワーホリビザ(抽選制のIEC)。就学期間に上限がある
- 卒業後もカナダで働く|この3校では実現しません。公立カレッジや大学など別の課程を検討することになります
ビザの条件は変わります。申請前に必ずカナダ政府の最新情報を確認してください。
3校それぞれにしかないもの
金額で並べられないぶん、「その学校にしかない情報」で選ぶことになります。
| 学校 | 他の2校が出していないもの |
|---|---|
| ILAC | 費目ごとの金額。期間で5段階に下がる授業料(44週で12.8%引き)/季節で変わる滞在費(夏は週$40高い) |
| VanWest | Co-op(有給の就労付き課程)。公式が「報酬を受け取る」と定義。週20レッスンの軽いコース |
| VGC | レベル換算表。8レベルをCEFR・IELTS・TOEFL・Cambridgeに対応づけて公開 |
VGCの換算表は、申し込む前に「自分がどのクラスに入るか」の見当がつくという点で実用的です。他の2校はレベルテストで決まるとしか書いていません。
この表からはIELTSの0.5がTOEFLでは14〜19点の差だと読み取れます(5.5→6.0が+14、6.0→6.5が+19、6.5→7.0が+15)。進学でよく求められる6.0〜6.5がいちばん重いという事実は、期間の見積もりに直結します。
奨学金については、2校が同じ文言で否定しています
ILACとVGCは、ほぼ同一の表現で「財政支援・奨学金・給付金・表彰を提供していない」と明記しています。
カナダの語学学校では、これが標準の書き方のようです。費用を下げる手段は期間の単価と滞在の選び方に限られる、と考えたほうが現実的です。
あわせて読みたいVGCのレベル表|IELTS0.5はTOEFLで14〜19点の差IELTS・TOEFLの換算表。短期はビザ不要とも明記見積もりを受け取ったら、この順番で読んでください
金額を公開していない学校に問い合わせる場合の手順です。
- 授業料と滞在費が分かれているか確認する|1本の金額で出てきたら、何が入っているか聞く
- ILACの割合と比べる|授業料が総額の46%前後か。極端に高ければ滞在費が抜けている
- 週あたりのレッスン数を確認する|20と30では単価がまったく違う
- 返金の条件を聞く|ILACは最初の4週が返金不可、登録料と滞在の手配料も返らない
- 季節で変わるか聞く|ILACは夏(6〜8月)のホームステイが週$40高い
- ビザの前提を確認する|6か月以内か、働くのか。ここで必要な手続きが変わる
留学費用の内訳で書いたとおり、見積もりは「含まれない側」を先に揃えるのが確実です。金額そのものより、何が入っていないかを聞くほうが先です。
フィリピンと比べると、構造がまったく違います
タビポタではフィリピンの語学学校も6校整理しました。並べると、国ごとの設計の違いが見えます。
| カナダ | フィリピン | |
|---|---|---|
| 料金の建て方 | 授業料と滞在費が別 | 授業料+寮+食事が1つ |
| 4週の目安 | ILAC:約¥427,000 | English Fella 2:約¥292,500 |
| 滞在 | ホームステイ/レジデンス/シェアから選ぶ | 学校の寮(1〜3人部屋) |
| 授業 | グループ中心 | マンツーマンが中心 |
| 働けるか | ワーホリビザなら可 | 学生ビザでは不可 |
※ 1カナダドル115円、1米ドル150円で換算。English Fella 2 は3人部屋・PIC-5の場合。
カナダは約1.46倍です。ただしマンツーマンの量が違います。フィリピンは1日4〜5コマのマンツーマンが標準で、カナダはグループが中心です。「話す量」で選ぶならフィリピン、「英語で生活する環境」で選ぶならカナダという分かれ方になります。
フィリピン×ワーホリの二カ国留学という組み方は、この違いを使ったものです。安いフィリピンで話す量を確保し、稼げるカナダへ移るという順番です。
どれを選ぶかの分かれ目
| こう考えているなら | 見るべき学校 |
|---|---|
| 総額を先に自分で計算したい | ILAC(金額が公開されている) |
| 働きながら軽く通いたい | VanWest(週20レッスンがある) |
| 職務経験を英語で積みたい | VanWest(Co-op。ただしPGWPは対象外) |
| 自分のレベルを先に把握したい | VGC(換算表が公開されている) |
| まず1〜3ヶ月試したい | VGC(短期はビザ不要と明記) |
| トロントも選択肢に入れたい | ILAC(2都市。他はバンクーバー中心) |
3校とも一長一短で、「総合的にここが一番」とは言えません。そもそも金額が揃っていないので、順位をつけること自体ができません。
決め方としては、「自分が先に知りたいことを、公開している学校はどこか」で絞るのが現実的です。金額なのか、レベルなのか、働けるかどうかなのか。そこが決まれば、問い合わせるべき相手も決まります。
② 2社目の見解を取る|ラストリゾート
ワーホリ・語学留学の取り扱いが幅広く、資料請求・セミナー・カウンセリングと入口が分かれています。1社の説明が妥当かどうかは、2社目を並べたときに分かります。
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③ 複数国・長期を前提に|ウィッシュインターナショナル
複数国対応が可能で、長期計画にも対応とされています。2か国留学や、語学留学から進学へつなげる構想がある場合に。
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よくある質問
カナダの語学学校で、料金を公開しているのはどこですか?
調べた3校ではILACだけです。授業料・滞在費・諸費用をすべてページで公開しています。VanWestとVGCはページはありますが中身はダウンロード用のPDFです。そのためILACの価格を物差しにして、他校の見積もりを読むのが現実的な手順になります。
ILACの4週はいくらですか?
Intensive English(30レッスン/週)とホームステイ(3食・9〜5月)で合計CAD$3,715、1カナダドル115円で約42万7千円です。内訳は授業料$1,720、ホームステイ$1,440、Registration Fee $225、Homestay Placement Fee $230、Student Service Fee $100。授業料は総額の46%にすぎません。
Intensive と Power はどちらが得ですか?
1レッスンあたりの単価ではPowerが安くなります。Intensiveは$430÷30=$14.33、Powerは$480÷38=$12.63で、週$50高いのに単価は$1.70安いです。ただし週38レッスンは1日7〜8コマになるので、放課後に英語を使う時間は減ります。単価だけで決めないほうがよい部分です。
語学学校からカナダの就労ビザにつながりますか?
この3校ではつながりません。ILACは語学プログラムが、VanWestは職業カレッジのプログラムが、それぞれPGWP(卒業後就労許可)の対象外だと公式に明記しています。VanWestは「DLIを卒業しても自動的に資格が得られるわけではない」とも書いています。カナダで働くならワーホリビザを先に確保するか、公立カレッジ・大学など別の課程を検討することになります。
短期なら学生ビザは要らないのですか?
VGCの公式サイトに「短期の英語プログラムには就学許可もビザも必要ない。ほとんどの国籍にはeTAだけでよい」と書かれています。カナダには6か月以内の就学なら許可が不要という制度があるためです。ただしeTAでの滞在では働けません。ビザの条件は変わるので申請前に必ず最新情報を確認してください。
週20レッスンのコースはありますか?
3校のうちVanWestだけにあります(20/25/30から選択)。ILACは30レッスンが下限、VGCはレッスン数を公表していません。ワーホリビザで働きながら通うなら、週20という軽い選択肢があるかどうかは大きな違いになります。
フィリピン留学と比べてどうですか?
4週で比べるとILACが約42万7千円、セブのEnglish Fella 2が3人部屋で約29万2千円、カナダが約1.46倍です。ただし料金の建て方が違います。カナダは授業料と滞在費が別でグループ授業中心、フィリピンは寮と食事が込みでマンツーマンが中心です。話す量ならフィリピン、英語で生活する環境ならカナダという分かれ方になります。
帰国後のキャリアを、数字で設計する
運営者は渡航前年収450万円から、帰国後に大手メーカーへ転職して800万円台になりました。使ったエージェントと3社並行の進め方をまとめています。
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本記事の制度・条件・金額は執筆時点で公開情報を確認したものです(確認日:2026年8月16日)。制度や料金は変更される場合があるため、実際の手続き・申請の前に各機関の公式情報を必ずご確認ください。本記事は法的・専門的な助言ではなく、特定の結果を保証するものではありません。