Webマーケ・EC転職の判断基準|「未経験は厳しい」と書いている人の立場を確認してください【2026年版】

数字から言います。この職種について検索すると、上位には「未経験は厳しい」「やめとけ」という見出しが並びます。そして本文を読むと、多くが「だからスクールで学びましょう」に着地します。

まず、その構造を確認してください。「厳しい」と書いている記事の多くは、スクールを運営している、あるいはスクールや転職サービスを紹介する立場にあります。不安を示してから解決策を売るのは、広告として一般的な形です。

そしてこの記事にも同じ注意が必要です。タビポタには広告があります。だから、この記事ではスクールを推奨しません。代わりに、お金をかけずに実績を作る方法を書きます。

論点は1つです。この業界で見られるのは、何を学んだかではなく「何をどれだけ動かしたか」です。ここを理解すれば、必要なものが変わります。

この記事は、帰国後にWebマーケティング・EC分野を検討している人に向けて書いています。

この記事を書いている立場:運営者はカナダのワーキングホリデーから帰国後、大手メーカーに転職しました。Webマーケティングを職業として、企業で担当した経験はありません。そのため、社内の評価制度や広告運用の実務については踏み込みません。
一方で、運営者はこのサイトを自分で運営しています。検索順位、表示回数、クリック率、滞在時間を継続して確認し、記事の改善を行っています。本記事のうち「自分のメディアを持つ」部分は、その実感にもとづいています。
年収については、確認できる公的な数値がないため記載していません。企業規模・職種・経験によって大きく異なります。本記事は特定のスクール・サービス・企業を推奨するものではありません。

結論:学習歴ではなく、動かした数字が見られます

学習歴だけの人実績がある人
語れること学んだ内容何が起きたか
示せるもの修了証数字の変化
面接での深掘り知識を問われて止まる判断の理由を語れる
失敗の経験ないある(これが効きます)
費用かかるほぼかからない
なぜ実績が効くのか
この分野の業務は、施策を打ち、数字を見て、原因を考え、次を打つという繰り返しです。つまり知識よりも、判断のサイクルを回した経験が問われます。
そして実績は、自分で作れます。ブログ、SNSアカウント、小さなネットショップ——どれも初期費用をほとんどかけずに始められ、数字が毎日出ます。
面接で語れる形:「◯◯を狙って記事を書いたが、表示は出たのにクリックされなかった。タイトルを変えたところ変化があった。原因は◯◯だと考えている」——この一連が語れる人は、未経験でも話が通じます。

「未経験は厳しい」は本当か

厳しい部分は、実際にあります
公開されている情報では、中途採用は即戦力が求められる傾向があり、まったく経験がない人材は書類選考すら通らないことがあるとされています。これは誇張ではないと考えられます。
ただし、その先の書かれ方に注意してください。「だからスクールへ」という流れになっている記事が多い。一方で、同じ情報源が「ブログの運営実績があるだけで書類選考の通過率は大幅に変わる」とも述べています。
つまり必要なのは「学習の証明」ではなく「実績」です。スクールはその手段のひとつですが、唯一の手段ではありません。
出典:Webマーケティングのスクール・転職メディアが公開している解説(2026年8月時点で確認)。これらの多くはスクールまたは転職サービスの提供・紹介を行う立場にあります。読むときは、その前提を踏まえてください。
スクールを否定はしません
独学が続かない人、体系的に学びたい人、同じ目標の人と進めたい人には、意味があります。「意味がない」と言われる要因は、学んでも就職先が決まらず、スキルが活きない場合があるためだと説明されています。
だから判断基準はこうです。スクールに行くかどうかではなく、「そこで自分の実績を作れるか」。カリキュラムをこなすだけで、運用する対象がないなら、修了証しか残りません。
そして順番として、先に自分でやってみることを勧めます。無料で始められるからです。3ヶ月やってみて、続かない・伸びないと感じたときに、初めて費用をかける判断ができます。

「Webマーケティング」でひとくくりにしない

領域中心の仕事未経験からの入りやすさ
SEO・コンテンツ検索からの流入を作る個人で実績を作りやすい
広告運用予算を配分し成果を出す他人の予算を扱うため経験が要る
SNS運用発信と関係づくり個人で実績を作りやすい
EC運営商品・在庫・売上の管理小売の経験が効く
CRM・メール既存顧客との関係維持数字を扱う力が要る
データ分析数字から施策を導く分析の素養が要る
入口として現実的なのは、個人で実績を作れる領域です
広告運用は他人の予算を動かすため、未経験者にいきなり任される場面は限られます。一方、SEO・コンテンツとSNS運用は、自分のメディアで同じことができます。
だから入口はここに置いてください。そこで数字を動かした経験を作り、入社後に広告運用やデータ分析へ広げる。この順番なら、費用をかけずに始められます。
求人を見るときは、募集がどの領域かを必ず確認してください。「Webマーケティング募集」でも、実態は広告運用の専任である場合があります。

渡航経験は、この分野で題材になります

あなたは「書くことがある人」です
発信を始めるとき、多くの人が題材で止まります。書くことがない、経験がない、と。ところが渡航した人には、調べても出てこない情報があります。
例:実際の生活費の内訳/現地で困ったことと解決方法/仕事の探し方の実際/その街の具体的な情報。これらは検索されているのに、書ける人が限られます。
ここが重要です。Webマーケティングの実績作りで最も難しいのは、「誰かが読む価値のある内容を継続して出せるか」です。渡航経験は、その原資になります。
やること:自分が渡航前に検索して、答えが見つからなかったことを10個書き出す ②その答えを書く ③数字を見る。①がそのままキーワードです。
ただし、書けば読まれるわけではありません
ここは正直に書きます。始めてすぐに人が来ることは、ほとんどありません。検索から流入が出るまでには時間がかかり、多くの記事は読まれないまま残ります。
そして、それでいいのです。この分野の面接で問われるのは成功例だけではありません。「なぜ読まれなかったと考えるか」を語れることのほうが、しばしば評価されます。
失敗を捨てないでください。数字が動かなかった記事こそ、分析の材料になります。成功だけを語る人より、失敗の原因を分解できる人のほうが、業務では役に立ちます。

英語が効く場所と、効かない場所

国内向けの業務では、英語はほぼ使いません
日本語のメディアで日本の顧客を相手にする限り、英語の出番は限られます。だから「英語を活かしたい」を志望動機にすると、ずれます。
英語が効くのは:越境EC・海外向け販売(商品説明、問い合わせ対応、海外の販路) ②海外ツールの情報を一次で読める ③海外の事例・最新情報に早く触れられる ④外資系企業のマーケティング部門。
②と③は、地味ですが実務で効きます。この分野のツールやノウハウは英語圏で先に出ることが多く、日本語の解説を待たずに読めるのは速度の差になります。
だから面接ではこう言えると強い。「英語を使いたい」ではなく、「一次情報を英語で追えるので、情報の鮮度で貢献できる」。これは具体的な価値の説明になります。

3ヶ月で作る、面接で話せる材料

月ごとにやることを分けてください
  • 1ヶ月目:出す。渡航前に答えが見つからなかったことを題材に、10本書く。質より、数字が出る状態を作ることが目的です
  • 2ヶ月目:見る。表示回数・クリック率・滞在時間を確認する。「読まれた記事」と「読まれなかった記事」の違いを言葉にする
  • 3ヶ月目:変える。仮説を立てて、タイトルや構成を変え、変えた前後を比べる
この3ヶ月で得られるのは、スキルよりも「話せる事例」です。面接で問われるのは知識ではなく、数字が動かなかったときにどう考えたかだからです。
そして無料の分析ツールで足ります。費用をかける必要はありません。
職務経歴書には「数字」で書いてください
「ブログを運営していました」では伝わりません。期間・本数・変化を数字で書いてください。
書き方の例:「◯ヶ月で◯本を公開。表示回数が◯から◯に変化。クリック率が低い記事のタイトルを◯本改善し、うち◯本で改善を確認」。
規模が小さくても構いません。見られているのは規模ではなく、数字を見て動いた形跡があるかです。書き方は職務経歴書の記事で扱っています。

運営者の視点:このサイトを運営していて分かったこと

数字を見続けると、思い込みが崩れます
運営者は企業でWebマーケティングを担当したことがありません。ただし、あなたが今読んでいるこのサイトは、運営者が自分で作って運用しています。検索順位、表示回数、クリック率を継続して確認しています。
やってみて最も驚いたのは、「自分が良いと思った記事」と「実際に読まれる記事」が一致しないことでした。時間をかけて書いたものが読まれず、短時間で書いたものに人が来る。これは数字を見るまで分かりませんでした。
そして分かったのは、原因の切り分けが最も重要だということです。読まれない理由は複数あります。そもそも表示されていないのか、表示はされているがクリックされていないのか、クリックはされたがすぐ離脱しているのか——この3つは対処法がまったく違います。タイトルの問題なのか、内容の問題なのか、そもそも需要がないのか。
この切り分けができるかどうかが、この分野の中心的な能力だと考えています。そしてこれは、本を読んでも身につきません。自分の数字を見て、仮説を立てて、変えて、また見る。それを何度も繰り返すしかない。
だから提案します。スクールを検討する前に、まず3ヶ月、自分で何かを運用してください。無料で始められて、毎日数字が出ます。そこで「数字を見るのが面白い」と感じられなければ、この仕事は向いていないかもしれません。それが分かるだけでも、3ヶ月の価値があります。

よくある失敗

失敗①:「厳しい」と書いている人の立場を見ない

多くがスクールや転職サービスを提供・紹介する立場にあります。不安の後に解決策が来る形は、広告として一般的です。

失敗②:学習を先に、実績を後にする

見られるのは修了証ではなく数字の変化です。無料で始められるので、先にやってください。

失敗③:「Webマーケティング」でひとくくりにする

SEO、広告運用、SNS、EC、分析は別の仕事です。募集がどの領域かを確認してください。

失敗④:成功例しか語らない

読まれなかった理由を分解できる人のほうが、業務では役に立ちます。失敗を捨てないでください。

失敗⑤:「英語を活かしたい」を志望動機にする

国内向けの業務では英語はほぼ使いません。「一次情報を英語で追える」なら価値の説明になります。

失敗⑥:すぐに結果が出ないことで判断する

検索からの流入には時間がかかります。3ヶ月は数字を見続けてから判断してください。

今日からできる3つのこと

  • ①渡航前に検索して答えがなかったことを10個書くそれがそのままキーワードです
  • ②無料で発信を始める:ブログでもSNSでも構いません。数字が出る場所を持つこと
  • ③週に1度、数字を見て仮説を書く:この習慣が、そのまま業務の中身です

この分野は、未経験からの転職が厳しいとされる一方で、実績を自分で作れる数少ない職種です。資格も設備も要らず、始めるのに費用がかかりません。

だから、学ぶ前に動かしてください。3ヶ月分の数字と、そこから立てた仮説があれば、面接で話す材料になります。そしてその過程で、自分に向いているかどうかも分かります。

本記事は進路の構造を整理したものであり、特定のスクール・サービス・企業を推奨または否定するものではありません。タビポタには広告が含まれます。そのうえで、本記事では特定のスクールへの誘導を行っていません。本文中の業界の状況は、Webマーケティングのスクール・転職メディアが2026年8月時点で公開している解説を参照したもので、公的統計ではありません。年収については確認できる公的な数値がないため記載していません。採用の状況・求められる水準・待遇は企業や時期によって大きく異なります。本記事は特定の成果や収入を保証するものではありません。

よくある質問

Webマーケティングは未経験だと厳しいですか?

厳しい部分は実際にあります。公開されている情報では、中途採用は即戦力が求められる傾向があり、まったく経験がない人材は書類選考すら通らないことがあるとされています。ただし読むときに注意が必要です。「厳しい」と書いている記事の多くは、スクールを運営している、あるいはスクールや転職サービスを紹介する立場にあります。同じ情報源が「ブログの運営実績があるだけで書類選考の通過率は大幅に変わる」とも述べており、つまり必要なのは学習の証明ではなく実績です。

スクールに通ったほうがいいですか?

本記事ではスクールを推奨も否定もしません。独学が続かない人や体系的に学びたい人には意味があります。「意味がない」と言われる要因は、学んでも就職先が決まらずスキルが活きない場合があるためだと説明されています。判断基準は、スクールに行くかどうかではなく「そこで自分の実績を作れるか」です。カリキュラムをこなすだけで運用する対象がないなら修了証しか残りません。順番としては、先に自分でやってみることを勧めます。無料で始められるので、3ヶ月やってみて続かないと感じたときに初めて費用をかける判断ができます。

未経験から実績はどう作りますか?

ブログ、SNSアカウント、小さなネットショップなど、初期費用をほとんどかけずに始められて数字が毎日出るものを運用してください。この分野の業務は、施策を打ち、数字を見て、原因を考え、次を打つ繰り返しなので、知識よりも判断のサイクルを回した経験が問われます。面接では「これを狙って書いたが表示は出たのにクリックされなかった。タイトルを変えたら変化があった。原因はこう考えている」という一連が語れると、未経験でも話が通じます。

渡航経験はこの分野で活かせますか?

題材として活きます。発信を始めるとき多くの人が題材で止まりますが、渡航した人には調べても出てこない情報があります。実際の生活費の内訳、現地で困ったことと解決方法、仕事の探し方の実際、その街の具体的な情報などは、検索されているのに書ける人が限られます。実績作りで最も難しいのは読む価値のある内容を継続して出せるかなので、渡航経験はその原資になります。まず自分が渡航前に検索して答えが見つからなかったことを10個書き出してください。それがそのままキーワードになります。

英語は役に立ちますか?

国内向けの業務ではほぼ使いません。日本語のメディアで日本の顧客を相手にする限り英語の出番は限られるため、「英語を活かしたい」を志望動機にするとずれます。英語が効くのは越境ECや海外向け販売、海外ツールの情報を一次で読めること、海外の事例や最新情報に早く触れられること、外資系企業のマーケティング部門です。とくにこの分野のツールやノウハウは英語圏で先に出ることが多く、日本語の解説を待たずに読めるのは速度の差になります。

どの領域から始めるべきですか?

個人で実績を作れる領域から始めてください。広告運用は他人の予算を動かすため未経験者にいきなり任される場面が限られますが、SEO・コンテンツとSNS運用は自分のメディアで同じことができます。まずそこで数字を動かした経験を作り、入社後に広告運用やデータ分析へ広げる順番なら費用をかけずに始められます。なお求人を見るときは募集がどの領域かを必ず確認してください。「Webマーケティング募集」でも実態は広告運用の専任である場合があります。

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