数字から言います。カナダで永住権を目指す主要ルートのひとつCEC(Canadian Experience Class)の要件は、申請前3年以内に、カナダ国内での有給の職務経験が1年=1,560時間。ワーホリ(IEC)で1年フルタイムに近く働けば、時間だけなら届きます。
ただし、ここにほとんどの記事が正面から書かない条件があります。対象になるのはNOCのTEER 0・1・2・3の職種だけ。TEER 4・5は1時間もカウントされません。そして、ワーホリの定番職種——カフェ、レストランのサーバー、ハウスキーピング、農作業——の多くは、この下位区分に入ります。
だからこの記事で立てる論点は、これです——「ワーホリの1年は、永住への1年になるのか?」 答えは「職種次第」。同じ1年でも、何の仕事をしたかで結果がまったく変わります。
カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの3カ国について、ルートの構造と現実的なハードルを整理します。本気で現地に残ることを考えている人のための記事です。
結論:ルートは存在する。ただし入口は「職種」で決まる
先に全体像です。ワーホリから現地に残るルートは、どの国もおおむね同じ三段構えになっています。
①ワーホリビザ(滞在しながら働ける/期間限定)
↓ ここで「評価される職務経験」と「英語スコア」を作る
②就労ビザ(雇用主のスポンサー、または職歴ベースの申請)
↓ 数年の就労を積む
③永住権(PR/Residence)
この構造自体はシンプルです。問題は①から②へのジャンプ。ここで大半の人が止まります。理由は2つ。
- 職種の壁:制度が評価する職種区分に入っていないと、何年働いても職歴として認められない
- スポンサーの壁:外国人を雇用主指名でビザ支援してくれる企業は、決して多くない
逆に言えば、この2つをワーホリ渡航前から意識して設計できれば、可能性は大きく変わります。順に見ていきます。
カナダ|ワーホリ(IEC)→ CEC → 永住権
3カ国のなかで、ワーホリの職歴がもっとも直接的に永住申請に繋がりやすいのがカナダです。理由は、CECという制度が「カナダ国内での職務経験」を正面から評価する設計になっているからです。
CEC(Canadian Experience Class)の要件
IRCC(カナダ移民局)の公式ページに記載されている要件を整理します。
対象となる職務経験は、以下をすべて満たす必要があります。
・NOCのTEER 0・1・2・3のいずれかに該当すること(複数のNOCにまたがってもよい)
・カナダ国内で、就労許可のある一時滞在資格のもとで得た経験であること
・NOC職務記述のlead statementの行為と主な職務の大半を実際に行っていること
・有給の仕事であること(ボランティア・無給インターンは不可)
・申請前3年以内に、1年=1,560時間(週30時間)以上
出典:IRCC「Express Entry: Canadian Experience Class」(ページ更新日 2026-06-22)。確認日 2026-08-03。
注目すべきは「就労許可のある一時滞在資格のもとで得た経験」という部分です。ワーホリ(IEC)はまさにこれに当たります。つまりワーホリ中の職歴は、条件を満たせばCECの職務経験として算入され得る——これが、カナダが「永住への入り口」と言われる根拠です。
【最重要】TEERの壁
ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。
CECが対象とするのはTEER 0・1・2・3。カナダのNOC(職業分類)は職務に必要な訓練・教育・経験・責任の程度でTEER 0〜5に分かれており、一般に接客・調理補助・清掃・単純作業などはTEER 4・5に分類されることが多いとされています。
ワーホリの定番であるカフェスタッフ、レストランのサーバー、ホテルのハウスキーピング、農作業などは、この下位区分に入る可能性が高い。その場合、1年フルタイムで働いても、CECの職務経験としては0時間です。
厳しい話ですが、ここを知らずに1年を使ってしまう人がいます。「とりあえずカナダで働けば永住に近づく」わけではない。近づくのは、対象職種で働いた場合だけです。
したがって、永住を本気で視野に入れるなら、渡航前に自分が狙う職種のNOCコードとTEER区分を調べるのが出発点になります。IRCCは職種からNOCを検索できるツールを公開しているので、必ず自分で確認してください。「日本人の先輩がこう言っていた」ではなく、公式で。
1,560時間の数え方
時間の要件は、意外と柔軟です。IRCCは次の数え方を示しています。
| 働き方 | 1,560時間の満たし方 |
|---|---|
| 1つの仕事でフルタイム | 週30時間 × 12ヶ月 = 1年フルタイム |
| パートタイムで同等 | 週15時間 × 24ヶ月 など。必要なだけ複数のパートを掛け持ちしてよい |
| 複数の仕事でフルタイム | 複数の仕事の合計で週30時間 × 12ヶ月 |
出典:IRCC「Express Entry: Canadian Experience Class」。確認日 2026-08-03。
ワーホリは1年(IECの場合)なので、フルタイムで働けば時間の要件は理論上クリアできる計算になります。ただし、仕事が決まるまでの期間、旅行に使う期間を差し引くと、実際にはかなりタイトです。到着後どれだけ早く仕事を得られるかが効いてきます。仕事の探し方はカナダワーホリ仕事探し完全ガイドにまとめています。
カウントされないもの
IRCCが明確に除外しているものがあります。
・自営業(Self-employment)
・フルタイム学生として就労した経験(コープ(co-op)就労期間を含む)
・ボランティア、無給インターン
出典:IRCC「Express Entry: Canadian Experience Class」。確認日 2026-08-03。
「語学学校に通いながらアルバイト」という組み合わせを考えている人は、この点に注意してください。学生としての就労は扱いが変わります。ワーホリのインターン完全ガイドでも触れていますが、無給インターンは職歴として評価されにくいのが制度上の現実です。
その他の要件
- 語学:承認された英語またはフランス語の試験を受け、4技能すべて(読む・書く・聞く・話す)で最低スコアを満たす必要がある
- 学歴:CECには学歴要件がない。ただしプール内の順位を上げたい場合、カナダの学歴、または海外学歴+学歴評価(ECA)でポイントを得られる
- 入国適格性:安全・犯罪・医療上の理由で入国できない場合がある
- 居住地:ケベック州以外に住む計画であること(ケベックは独自に技能労働者を選定)
「学歴要件がない」のはCECの大きな特徴です。学位がなくても、対象職種での職歴と語学力があれば申請の土俵に乗れる。ここはワーホリ経験者にとって現実的な希望と言えます。ただし後述のとおり、実際に招待を受けるにはスコア競争があります。
招待までのスコア競争という現実
CECの要件を満たすことと、実際に永住申請への招待(ITA)を受けることは別です。Express Entryではプール内でCRSというスコアで順位づけされ、定期的な抽選(ドロー)で上位者が招待されます。
招待に必要なCRSの水準は、ドローの種類・時期・カテゴリによって大きく変動します。近年は特定分野を対象としたカテゴリ別ドローの比重が高まっているとも報じられています。
具体的な数値は月単位で変わるため、本記事では特定の数字を目安として示しません。IRCCの「Rounds of invitations」ページで最新の実績を必ずご確認ください。
正直に書けば、「ワーホリ1年+英語」だけでCRSが十分に高くなるとは限りません。年齢、学歴、語学スコア、職歴年数など複数の要素が絡みます。CECは「入口の1つ」であって、「1年働けば自動的に永住」という制度ではない、と理解してください。
オーストラリア|WHV → Skills in Demand(482)→ 永住
オーストラリアのルートは、カナダとは構造が異なります。雇用主のスポンサー(指名)が起点になる点が最大の違いです。
Skills in Demandビザ(サブクラス482)
従来のTSS(Temporary Skill Shortage)ビザに代わるものとして、Skills in Demandビザが運用されています。ビザ番号のサブクラス482は引き継がれています。
・Specialist Skills:高収入の専門・管理職向け。職業リストの制約がないとされる
・Core Skills:大多数がこのストリーム。職業がCore Skills Occupation Listに載っていることが必要
・Labour Agreement:雇用主が政府と結ぶ労働協約に基づく。基準は協約ごとに異なる
出典:オーストラリアの移民関連事業者による公開情報の整理(確認日 2026-08-03)。収入基準・職業リスト・要件は改定されるため、必ずDepartment of Home Affairs(内務省)の公式情報でご確認ください。
各ストリームには最低収入基準が設定されており、加えて職種・地域ごとの市場賃金水準(AMSR)のうち高いほうを満たす必要があるとされています。金額は改定されるため、本記事では確定値として記載しません。
重要なのは「一定水準以上の給与が出る職に就く必要がある」という構造です。ワーホリの時給仕事から、この水準の職に移れるかが分岐点になります。
ワーホリからのジャンプが難しい理由
オーストラリアのワーホリで人気の仕事は、ファーム、ホスピタリティ、建設現場などです。これらは時給が高くセカンドビザにも繋がりますが、Skills in Demandの対象職種・収入基準に届くかは別問題です。
つまり、豪州で残るには「稼げる仕事」から「スポンサーしてもらえる仕事」への転換が必要になります。これは同じ国にいても、ほぼ転職活動です。
現実的な戦略は2つ。
- 渡航前の専門性を活かす:日本での職歴・資格が対象職業リストに関係する分野なら、最初からその職を狙う
- 現地で学位・資格を取る:学生ビザに切り替えて資格を取得し、そこから就労ビザへ。時間と費用はかかる
ニュージーランド|WHV → AEWV → 居住
ニュージーランドの主要な就労ビザはAEWV(Accredited Employer Work Visa/認定雇用主就労ビザ)です。名前のとおり、「認定を受けた雇用主」からのジョブオファーが前提になります。
・認定雇用主からのフルタイム(週30時間以上)のジョブオファーが必要
・雇用主側がJob Check(その職がビザ要件を満たすかの確認)を完了している必要がある
・給与は市場賃金(market rate)かつ成人最低賃金以上であること
・職種によってはGreen ListやWork to Residenceなどの居住ルートに繋がり得る
出典:ニュージーランドの移民関連事業者による公開情報の整理(確認日 2026-08-03)。要件・職業リスト・英語要件は改定されるため、必ずImmigration New Zealand(INZ)の公式情報でご確認ください。
近年は低技能区分の職種について英語要件や技能・職歴の要件が強化される方向で改定が続いていると報じられています。一方で、対象職種が追加される動きもあり、制度の変動が大きいのがNZの特徴です。
NZを狙うなら、渡航の直前に必ず最新の職業リストと要件を確認してください。1年前の情報が使えないことがあります。
【比較表】3カ国のルート構造
ここまでを1枚に整理します。
| 比較軸 | カナダ | オーストラリア | ニュージーランド |
|---|---|---|---|
| 主要ルート | IEC → CEC(Express Entry)→ PR | WHV → Skills in Demand(482) → PR | WHV → AEWV → Residence |
| 起点 | 本人の職歴(スポンサー不要でも申請可) | 雇用主のスポンサー | 認定雇用主のジョブオファー |
| ワーホリ職歴の扱い | TEER 0-3なら算入され得る | 対象職種・収入基準を満たす必要 | 職種・賃金要件を満たす必要 |
| 学歴要件 | CECには無し(順位向上には有利) | 職種による | 職種による |
| 最大の壁 | 職種のTEER区分+CRSスコア競争 | スポンサー企業を見つけること | 認定雇用主+制度変動 |
| ワーホリからの現実性 | 職種を選べば比較的直線的 | 転職に近い転換が必要 | 雇用主の認定状況に左右される |
※ 制度の骨格を比較したものです。要件は改定されるため、必ず各国の公式情報でご確認ください。確認日 2026-08-03。
表を見れば分かるとおり、「自分の職歴で申請できる」カナダと、「雇ってくれる会社を見つける」豪・NZという違いがあります。どちらが自分に向くかは、性格と持っている専門性で変わります。
ワーホリ中にやるべき3つのこと
制度の話を、行動に落とします。現地に残る可能性を上げたいなら、優先順位はこの3つです。
1. 「評価される職種」の仕事を取りにいく
最優先です。カナダならTEER 0〜3、豪NZなら対象職業リストに関係する職種。時給の高さではなく、区分で選ぶという発想の転換が必要になります。
現実には、英語力が足りない渡航初期に対象職種の仕事を取るのは簡単ではありません。だから「最初の3ヶ月で英語と生活基盤を作り、後半で職種を切り替える」という二段構えが現実的です。ただし前述のとおり1,560時間はタイトなので、切り替えは早いほど有利です。
2. 語学試験のスコアを、現地にいるうちに取る
カナダのCECは4技能すべてで最低スコアが必要です。豪NZでも英語要件があります。スコアは申請時点で有効である必要があるため、帰国してから慌てても間に合いません。
そして重要なのは、英語環境にいるうちに受けるほうがスコアは出やすいということ。日本に帰ってから受け直すのは、時間もお金も余分にかかります。IELTS・TOEIC・英検の選び方で、目的別の試験選びを整理しています。
3. スポンサーになり得る雇用主との関係を作る
豪NZでは必須、カナダでも有利に働きます。ポイントは、「ビザを支援してくれるか」を早い段階で確認すること。
雇用主にとってスポンサーは手間とコストがかかる手続きです。だから「この人になら投資する価値がある」と思われる働き方が前提になります。逆に言えば、辞める間際に「ビザを出してください」と言っても、まず通りません。
正直に書く|5つの現実的なハードル
ここまで「可能性」を書いてきましたが、公平のために厳しい側面も並べます。
- スポンサーしてくれる雇用主は多くない
手続きの負担とコストがかかるため、企業側にも相応の理由が必要です。「まじめに働いた」だけでは足りないことが多い。 - 制度が毎年変わる
移民政策は各国の経済・世論に直結し、要件が厳しくなることも緩むこともあります。数年がかりの計画が、途中で前提から崩れるリスクがあります。 - 時間と費用がかかる
就労ビザから永住まで数年単位。申請費用、語学試験、学歴評価、場合によっては学費や移民コンサルタント費用も積み上がります。 - 年齢が効いてくる
多くのポイント制で、年齢はスコアに直接影響します。若いほど有利という構造は、どの国も概ね共通です。 - 英語のハードルは想像より高い
「日常会話ができる」と「4技能で試験の基準を満たす」は別物です。特にライティングでつまずく人は多い。
これらを読んで「やっぱり無理か」と感じたなら、それは自然な反応です。ただし「難しい」と「不可能」は違います。実際に永住権を取って現地で暮らしている日本人はいます。重要なのは、難易度を正確に見積もったうえで、それでもやるかを決めることです。
運営者の視点|私は「帰国」を選んだ
ここからは、運営者個人の話です。
私はカナダ渡航前、永住をぼんやりと視野に入れていました。「英語が話せるようになって、そのまま現地で働けたらいいな」くらいの、ふわっとした感覚です。実際に現地では、永住権を取って暮らしている日本人の方々と話す機会も何度もありました。
そして1年住んでみて、永住の「良い面」と「現実」の両方が見えました。自然の豊かさ、多様性を受け入れる空気、日本より緩やかな時間の流れ——確かに魅力はあります。一方で、物価の高さ、家を持つことの難しさ、家族と離れて暮らすこと、そして「日本人であること」が現地社会でどう位置づくのかという感覚。
最終的に、自分にとっては「日本に住む」ことが正解だと判断して帰国を決めました。そして国内の転職市場で大手メーカーに移り、年収は渡航前の450万円から800万円台になりました。
誤解しないでほしいのは、これは「永住が悪い」という話ではまったくないということです。本気で海外永住を目指す人には挑戦する価値があるし、そこでしか得られないものが間違いなくある——現地で見てきた人生から、そう確信しています。
ただ1つだけ、伝えたいこと
「なんとなく残りたい」では、制度は突破できません。
ここまで書いてきたとおり、どのルートも職種・語学・スポンサー・スコアといった具体的な条件の積み上げです。渡航前に設計していないと、1年はあっという間に過ぎます。私自身、明確な永住プランを持たずに行った側なので、これは自分への反省でもあります。
だから、もしあなたが本気で現地就職を考えているなら——渡航前の今、ルートを1つ決めてください。決めたうえで行けば、同じ1年がまったく違うものになります。
カナダのルートは職種選びが結果を左右します。カナダジャーナルはカナダ現地に拠点を持つ留学エージェントで、ビザ申請サポート、現地での生活立ち上げ、語学学校選び、永住権相談まで一貫して対応しています。「カナダに本気で長く居たい」「現地のコネクションも含めて相談したい」という方の、最初の窓口として。
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最後に、バランスとして書いておきます。現地就職だけがグローバルキャリアではありません。
日本国内にも、海外経験者を求める市場は確実にあります。外資系、商社、グローバル展開するメーカー、インバウンド関連——「英語×専門性」を評価する企業は増えています。しかも、永住権のように数年がかりの不確実な制度に賭ける必要がありません。
私自身がそのルートを通ったので、こちらの現実味も知っています。詳しくはワーホリ経験は転職で評価されるか、帰国後の現実と逆算プランニングにまとめました。
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Q. ワーホリの職歴はカナダの永住権申請に使えますか?
使える場合があります。IRCCによれば、CECの対象となる職務経験は、就労許可のある一時滞在資格でカナダ国内で得た有給の仕事で、NOCのTEER 0〜3に該当し、申請前3年以内に1年(1,560時間)以上であることが条件です。ワーホリ(IEC)は一時滞在資格にあたるため、職種が該当すれば算入され得ます。
Q. カフェやレストランの仕事では永住に繋がりませんか?
カナダのCECの対象はTEER 0〜3です。接客・調理補助・清掃などは一般にTEER 4・5に分類されることが多く、その場合はCECの職務経験としてカウントされません。自分の職種のNOCコードとTEER区分を、必ずIRCCの公式ツールで確認してください。
Q. パートタイムでも1,560時間は満たせますか?
満たせます。IRCCは、週30時間×12ヶ月のフルタイム、週15時間×24ヶ月などの同等のパートタイム、複数の仕事の合算のいずれでもよいとしています。ただし自営業と、フルタイム学生としての就労(コープを含む)はカウントされません。
Q. 学歴がなくても永住は目指せますか?
カナダのCECには学歴要件がありません。ただしExpress EntryではCRSというスコアで順位づけされ、学歴はスコア加算の要素になります。学歴がなくても申請の土俵には乗れますが、招待を受けるには他の要素で補う必要があります。
Q. オーストラリアのワーホリから就労ビザに移れますか?
雇用主のスポンサーが得られれば可能性があります。Skills in Demand(482)はSpecialist Skills・Core Skills・Labour Agreementのストリームに分かれ、収入基準や職業リストの条件があります。要件は改定されるため、必ずDepartment of Home Affairsの公式情報でご確認ください。
Q. 移民コンサルタントに相談すべきですか?
本気で永住を目指すなら、検討する価値があります。ただし各国には公認制度があり(カナダのRCICなど)、無資格者による有償のアドバイスは問題になり得ます。依頼する場合は資格の有無を必ず確認してください。
Q. 制度はどれくらいの頻度で変わりますか?
国により異なりますが、職業リストや収入基準、招待水準は年単位、場合によってはそれより短い間隔で見直されます。渡航の直前と滞在中の両方で、公式情報を確認する習慣を持つことをおすすめします。
まとめ:1年を「使う」か「消費する」か
要点を整理します。
- ルートの構造は①ワーホリ → ②就労ビザ → ③永住。詰まるのは①→②
- カナダのCECは申請前3年以内に1年=1,560時間のカナダ国内での有給職歴が要件(IRCC公式)
- ただし対象はNOC TEER 0・1・2・3。TEER 4・5はカウントされない——ここが最大の分岐点
- 自営業・フルタイム学生としての就労(コープ含む)も対象外
- CECに学歴要件はないが、招待にはCRSのスコア競争がある
- 豪州はSkills in Demand(482)、NZはAEWV。いずれも雇用主が起点
- ワーホリ中の優先順位は①対象職種の仕事 ②語学スコア ③雇用主との関係
- 制度は頻繁に改正される。公式情報の確認と、必要なら公認コンサルタントへの相談を
同じワーホリの1年でも、職種を選んで働いた1年と、なんとなく過ごした1年では、その後に開く扉の数がまったく違います。制度は冷たいもので、「頑張ったかどうか」ではなく「要件を満たしたかどうか」しか見ません。
だからこそ、渡航前の設計がすべてです。この記事を読んで「思ったより条件が細かい」と感じたなら、それが正しい認識です。そのうえで、現地に残るか、経験を持ち帰って日本で戦うか——どちらを選んでも、決めて動いた人は強い。それだけは、自分の経験からも断言できます。
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