海外送金のコストは、3か所で生まれます。①送金手数料、②円を外貨に替えるときのレートの上乗せ、③途中の銀行(経由銀行)や受け取る銀行の手数料です。比べるときは、この3つを合計で見ます。
この記事では、銀行(三菱UFJ銀行)とWiseの公式の手数料を並べ、送る額によって割合がどう変わるかを計算しました。数字は各社の公式ページで2026年10月5日に確認したものです。
★運営者はWiseを利用していません。カナダでは現地の銀行(TD Canada)の口座を使っていました。使用感ではなく、公式に書かれている手数料の仕組みで比べています。
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結論:銀行の手数料は「定額」、Wiseは「割合」
手数料の形が違います。
- 銀行の送金手数料は1回いくらの定額です。三菱UFJ銀行のインターネットバンキングで他行あてに送ると、1回3,000円です。少ない額を何回も送るほど、割合が大きくなります。
- Wiseの送金手数料は送る額に対する割合です。公式では「0.27%〜(通貨によって異なる)」で、送る前に金額が表示されます。為替レートには上乗せのないミッドマーケットレートを使うと書かれています。
つまり、「何回に分けて送るか」で銀行の負担が変わります。銀行で送るなら回数を減らし、まとめて送るほうが割合は小さくなります。
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| 海外へ送る(仕向送金) | インターネットバンキング | 店頭窓口 |
|---|---|---|
| 他行あて | 3,000円 | 7,000円 |
| 当行の本支店・現地法人あて | 2,500円 | 7,000円 |
- 円のまま送る(円建て)か、外貨預金から同じ通貨で送る場合は、別に送金額の1/20%(最低2,500円)の取扱手数料がかかる
- 上とは別に、経由銀行や受取銀行の手数料が、送金額から差し引かれる場合がある
- 円を外貨に替えるときのレートは、送金時の相場で決まる(本記事では確認していません)
出典:三菱UFJ銀行「外国送金」(2026年9月30日現在の記載・2026年10月5日確認)。手数料に消費税はかからないと記載されています。ほかの銀行は確認していないため、本記事では載せていません。
Wiseの手数料(公式)
| 項目 | Wise公式の記載 |
|---|---|
| アカウントの開設 | 無料 |
| 送金・両替 | 0.27%〜(通貨によって異なる)。為替はミッドマーケットレート |
| デビットカードの発行 | 1,200円 |
| カードでの支払い(アカウントにある通貨) | 無料 |
| ATMの出金 | アカウントあたり毎月25,000円まで無料。超えた分は100円+超えた額の1.75%(ATM側の手数料が別にかかる場合あり) |
| 口座情報の取得 | 21通貨の受け取りに対応した口座情報を無料で取得できる |
| カナダドル・豪ドル・NZドル・英ポンドなどの国内送金の受け取り | 無料(SWIFT・電信送金を除く) |
出典:Wise「Wiseのシンプルな手数料」(日本・2026年10月5日確認)。Wiseは英国の金融行動監視機構(FCA)から電子マネー発行の認可を受けていると記載されています。
旧版のこの記事は「ATMは月30,000円まで無料」「10通貨で給与を受け取れる」と書いていましたが、公式の記載(25,000円・21通貨)と違っていました。訂正します。送金手数料は、公式には「0.27%〜(通貨によって異なる)」とだけあり、円からカナダドルなど個別の率は送る前の画面で確認してください。
送る額で、どちらの割合が小さくなるか(計算)
三菱UFJ銀行のインターネットバンキング(他行あて・1回3,000円)で送ると、送る額に対して手数料は何%になるかを計算しました。円のまま送る場合は、取扱手数料2,500円(最低額)が足されて5,500円になります。
| 1回に送る額 | 外貨に替えて送る (3,000円) | 円のまま送る (3,000円+2,500円) |
|---|---|---|
| 3万円 | 10.0% | 18.3% |
| 5万円 | 6.0% | 11.0% |
| 10万円 | 3.0% | 5.5% |
| 30万円 | 1.0% | 1.8% |
| 50万円 | 0.6% | 1.1% |
| 100万円 | 0.3% | 0.55% |
運営者の計算。三菱UFJ銀行の公式の手数料(2026年9月30日現在の記載)だけで計算し、為替レートの上乗せと、経由銀行・受取銀行の手数料は含めていません(実際はこれより高くなります)。円建ての取扱手数料は送金額の1/20%で最低2,500円のため、500万円までは2,500円です。
銀行の3,000円が、Wiseの最低の率0.27%と同じになるのは、1回に約111万円送るとき(3,000円÷0.27%)。それより少ない額では、銀行の送金手数料の割合のほうが大きくなります。Wiseの実際の率が0.27%より高い通貨なら、境目はもっと下がります。そして銀行側には、この表に入れていない為替の上乗せと経由銀行の手数料が加わります。
ワーホリで「毎月10万円ずつ送る」なら、銀行の送金手数料だけで1回あたり3%です。同じ額を送るなら、回数を減らすほど割合は下がります。どのサービスを使う場合も、送る前の画面に出る「受取額」で比べてください。
Wiseの公式サイトを見る →※Wiseの招待リンク(運営者のアカウント)です。運営者はWiseを使った送金・両替をしていません。
Revolutは、本記事では料金を公式で確認していないため、金額を載せていません。比べるときは、上と同じように「送る額に対して何%か」で計算してください。Revolut公式サイト(提携関係のない公式サイトへのリンクです)
現地で払うときに気をつけること
日本のカードで払うときに「円で払いますか?」と聞かれたら、現地の通貨を選んでください。円建てを選ぶと、店側が決めたレートで円に換算されます(DCC=ダイナミック・カレンシー・コンバージョン)。
日本の銀行口座は、閉じずに残しておきます。帰国後に外貨を円に戻すときや、日本から送るときの送金元になります。
日本のクレジットカードの海外事務手数料は、楽天カード3.63%・エポスカード3.85%です(各社公式・2026年9月24日確認)。条件はワーホリ・留学のクレジットカード|2枚体制の作り方と選び方で整理しています。
FSCSの預金保護は£85,000 → £120,000へ(2025年12月1日から)。また9行にはベーシック銀行口座の提供義務があり、申請が却下されても理由を尋ねる権利があるとされています。
→ 英国の銀行口座|上がった預金保護と、ベーシック口座の提供義務
送金の手数料は、金額そのものより「何回送るか」で総額が決まります。そして現地での支払い手段を分散させておくと、送金回数を減らせます。
① 日本側の決済を1枚にまとめる|楽天カード
海外で使う日本のカードは、年会費と為替手数料で選ぶことになります。入会でポイントが付与されるとされています。カードの発行には審査があり、日本にいる間しか申し込めない種類もあります。渡航前に整理しておく項目です。
楽天カードの詳細を見る →
② 通信費の支払いを分ける|Glocal eSIM
現地の携帯契約は、口座か現地カードを求められることがあります。eSIMを日本のカードで先に決済しておくと、口座開設までの空白を埋められます。
Glocal eSIMのプランを見る →
消費税の還付は、4か国のうち1か国にしか残っていません
ニュージーランドは制度そのものがなく、カナダは2007年、英国は2021年に廃止しています。「あとで税が戻る前提」で予算を組まないほうが安全です。
帰国時に荷物を送るなら、空港でやることがあります
税関は「入国(帰国)後は別送品の申告はできません」と明記しています。確認印の再発行も不可。申告書2通は、その日にしか出せません。
持ち込める金額に上限はありませんが、一定額を超えると税関への申告が必要です。日本は100万円相当額を「超える」場合、豪州・カナダ・NZ・英国はいずれも10,000(各国通貨)「以上」で、境界の扱いが違います。申告漏れは差押えや罰金の対象になります。現金の申告基準(5か国比較)で整理しました。
よくある質問
Q1. ワーホリの送金は、銀行とWiseのどちらが安いですか?
送る額と回数で変わります。三菱UFJ銀行のインターネットバンキングは他行あて1回3,000円の定額なので、10万円なら3.0%、100万円なら0.3%です(為替の上乗せと経由銀行の手数料を除く)。Wiseは送る額に対する割合で、公式には0.27%〜(通貨によって異なる)とあります。送る前の画面に出る受取額で比べてください。
Q2. 銀行の手数料は送金手数料だけですか?
いいえ。三菱UFJ銀行の公式では、円のまま送る場合に送金額の1/20%(最低2,500円)の取扱手数料が別にかかり、経由銀行や受取銀行の手数料が送金額から差し引かれる場合があると書かれています。円を外貨に替えるときのレートも費用に含まれます。
Q3. WiseのATM出金は無料ですか?
Wise公式(日本)では、アカウントあたり毎月25,000円までの出金が無料で、超えた分は100円+超えた額の1.75%です。ATM側の手数料が別にかかる場合があります。
Q4. Wiseのデビットカードはいくらですか?
Wise公式(日本)では、デビットカードの取得が1,200円で、アカウントにある通貨での支払いは無料と記載されています。
Q5. 運営者はWiseを使っていましたか?
使っていません。運営者はカナダで現地の銀行(TD Canada)の口座を使っていました。本記事のWiseの情報は、すべて公式に記載されている手数料と条件です。
Q6. 海外で日本のカードを使うとき、円と現地通貨のどちらで払うべきですか?
現地の通貨を選びます。円建てを選ぶと、店側の決めたレートで円に換算されます。日本のカード会社の海外事務手数料は、楽天カード3.63%・エポスカード3.85%です(各社公式・2026年9月24日確認)。
- 三菱UFJ銀行の外国送金手数料:三菱UFJ銀行「外国送金」(2026年9月30日現在の記載・2026年10月5日確認)
- Wiseの手数料:Wise「Wiseのシンプルな手数料」(日本・2026年10月5日確認)
- 楽天カード・エポスカードの海外事務手数料:各社公式(2026年9月24日確認)
- 送る額ごとの割合・境目の約111万円:運営者の計算
- 当サイトが持っていないデータ:為替レートの上乗せ幅、経由銀行の手数料、Revolutやほかの銀行の料金。確認していないため書いていません
★2026年10月5日に書き直しました。以前の版には、運営者がWiseを使っていたとする記述(「カナダで毎日使った」「年20万円浮いた」「12ヶ月で問題ゼロ」など)がありましたが、運営者はWiseを利用していないため削除しました。あわせて、公式と違っていたWiseの条件(ATMの無料枠・通貨数)、確認できない銀行の手数料表・年間の差額・ユーザー数、運営者評価の星を訂正・削除しました。
まとめ
- 送金のコストは3か所:送金手数料・為替の上乗せ・経由銀行と受取銀行の手数料
- 銀行は1回いくらの定額(三菱UFJ銀行のネットで他行あて3,000円)。10万円なら3.0%、100万円なら0.3%
- Wiseは割合(公式は0.27%〜・通貨で異なる)。銀行の3,000円と並ぶのは1回約111万円から
- 少額を何回も送るなら、回数を減らす。比べるのは送る前の画面の受取額
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