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こんなお悩みに答えます。
- 授業料が年250万円を上限に実費で出ること
- 応募408人・採用140人という全体像
- 採用0の国が10か国あること
- 「応募が少ない国は受かりやすい」が成り立たない理由
運営者は大学時代に米国へ半年の交換留学、卒業後にカナダで12ヶ月のワーキングホリデー(バンクーバー5ヶ月+バンフ7ヶ月)を経験しました。英語は高校で赤点20点台、渡航前のTOEICは500点台、帰国後に780点。年収は渡航前450万円から、帰国後に大手メーカーへ転職して800万円台になっています。訪問したのは米国とカナダのみで、他国は各当局の一次情報を調べてまとめています。
結論|金額はいちばん大きく、対象はいちばん狭い制度です
タビポタでは留学の奨学金で トビタテと協定派遣を扱いました。そこで採用倍率は書きませんでした。 応募者数を公表した資料が見つからなかったためです。
ただし、この制度だけは全部公表されています。
各年度250万円を上限に実費。支援期間は原則4年です。
②2026年度は応募408人・採用140人
全体の採用率は約34%。国別の内訳まで公表されています。
③ただし対象は「学士の学位を取得する人」だけです
語学留学もワーホリも、1本目と同じ理由で外れます。
数字はすべてJASSOのプレスリリースから取りました。
合計と割合は運営者が計算し、 公表されている合計(408/140)と一致することを確かめています。
一次情報|制度の中身
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 支援対象 | 海外の大学で学士の学位を取得するために留学する日本人学生等 |
| 奨学金 | 月額13万9,000円〜35万2,000円(留学先の国・地域により異なる) |
| 渡航支援金 | 新規採用者の支援開始時に1万円 |
| 授業料 | 実費額(各年度250万円を上限) |
| 支援期間 | 原則4年 |
※ 出典:JASSO「2026年度海外留学支援制度(学部学位取得型)選考結果について」 (2026年3月9日)。2026年9月7日確認。
トビタテの授業料支援は30万円(全地域)でした。
こちらは年250万円を上限に実費で、しかも原則4年です。
→ 制度の性質が違います。短期の留学ではなく、4年通って学位を取るための制度です。
→ そのぶん、対象になる人はぐっと狭くなります。
同じプレスリリースに、都道府県教育委員会から各1名ずつ採用候補者の推薦を受け付ける 「都道府県推薦枠」の試行を実施しましたとあります。
→ 「試行」としか書かれていないので、この記事では中身を書きません。
→ 継続するかどうかも分かりません。募集要項で確認してください。
2026年度の選考結果
応募408人、採用140人。国別の内訳が公表されているので、そのまま並べます。 右端の採用率は運営者が計算したものです。
| 国・地域 | 応募 | 採用 | 採用率 |
|---|---|---|---|
| アメリカ合衆国 | 136 | 48 | 35.3% |
| オーストラリア | 60 | 20 | 33.3% |
| 英国 | 52 | 23 | 44.2% |
| カナダ | 47 | 21 | 44.7% |
| マレーシア | 21 | 4 | 19.0% |
| オランダ | 17 | 6 | 35.3% |
| 大韓民国 | 12 | 3 | 25.0% |
| 台湾 | 8 | 2 | 25.0% |
| シンガポール | 7 | 3 | 42.9% |
| ニュージーランド | 6 | 3 | 50.0% |
| ドイツ | 5 | 1 | 20.0% |
| 中国 | 5 | 2 | 40.0% |
| 合計 | 408 | 140 | 34.3% |
※ 応募4人以下の国は省略しています(内訳は下の項で扱います)。 留学希望国・地域は応募者の第一希望大学の所在地で集計されています。
アメリカ136+オーストラリア60+英国52+カナダ47+マレーシア21 = 316人
316 ÷ 408 = 77.5%
→ 応募者の8割近くが、この5か国に集まっています。
採用0の国が10か国あります
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
アイルランド/スイス/スペイン/フランス/ベルギー/リトアニア/ アラブ首長国連邦/タイ/フィリピン/香港
→ 10か国。いずれも応募者数は1〜4人でした。
| 応募が1人だけだった国 | 採用 |
|---|---|
| アイルランド | 0 |
| イタリア | 1 |
| スイス | 0 |
| リトアニア | 0 |
| アラブ首長国連邦 | 0 |
| タイ | 0 |
| フィリピン | 0 |
「応募者が少ない国を選べば通りやすい」という考え方があります。
→ このデータでは、そうなっていません。
→ 応募1人の国が7つあって、採用されたのはイタリアの1人だけでした。
選考方法は公表されていません。
「枠が国ごとに配られているのではなく、全体で選んでいる」と読むと説明はつきますが、 それは運営者の推測です。書けるのは結果の数字だけです。
→ 1年分のデータで「どの国が受かりやすい」とは言えません。
→ 使い方としては「国を変えれば通る、とは考えないほうがいい」という 引き算の判断材料になります。
採用率は国で割れます
応募が5人以上あった国だけを、採用率の高い順に並べ直します。
| 国・地域 | 採用/応募 | 採用率 |
|---|---|---|
| ニュージーランド | 3/6 | 50.0% |
| カナダ | 21/47 | 44.7% |
| 英国 | 23/52 | 44.2% |
| シンガポール | 3/7 | 42.9% |
| 中国 | 2/5 | 40.0% |
| アメリカ合衆国 | 48/136 | 35.3% |
| オランダ | 6/17 | 35.3% |
| オーストラリア | 20/60 | 33.3% |
| 大韓民国 | 3/12 | 25.0% |
| 台湾 | 2/8 | 25.0% |
| ドイツ | 1/5 | 20.0% |
| マレーシア | 4/21 | 19.0% |
ただしNZは応募6人・採用3人です。母数が小さいので、率だけを見ると読み違えます。
→ 応募が40人を超えているのはアメリカ・オーストラリア・英国・カナダの4か国だけ。
→ その4か国の中ではカナダ44.7%と英国44.2%が高く、オーストラリア33.3%が低いという並びです。
→ それでも1年分のデータです。翌年に同じ形になる保証はありません。
1本目の制度と、どう違うか
| この制度 (学部学位取得型) | トビタテ | 協定派遣 | |
|---|---|---|---|
| 何をしに行くか | 学士の学位を取る | 実践活動を含む留学 | 協定に基づく派遣 |
| 期間 | 原則4年 | 28日〜1年 | 8日〜1年 |
| 授業料 | 年250万円を上限に実費 | 30万円 | — |
| 奨学金(月額) | 13万9,000円〜35万2,000円 | 16万/12万/6万 | 12万/11万/9万/8万 |
| 採用 | 140人/応募408人 | 250人(応募数は非公表) | プログラム単位 |
| 在籍 | 日本の学校に在籍していなくてよい | 在籍が必要 | 在籍が必要 |
トビタテと協定派遣は「日本の学校に在籍したまま行く」制度でした。
この制度は海外の大学に入学して学位を取るためのものなので、 日本の学校に在籍している必要がありません。
→ ただし「海外の大学に入学する」というハードルが先に来ます。 奨学金の前に、出願と合格があります。
→ 進学そのものの進め方は 海外大学・大学院への進学留学にまとめています。
まとめ|数字は公表されている、ただし1年分
① 授業料は年250万円を上限に実費、原則4年。金額はいちばん大きい制度です
② 2026年度は応募408人・採用140人(約34%)
③ 採用0の国が10か国。応募が1人の国7つのうち、採用は1つだけ
そして読み方について
・「応募が少ない国は受かりやすい」は、このデータでは成り立ちません
・母数が小さい国の採用率は、率だけ見ると読み違えます
・1年分のデータです。翌年に同じ形になる保証はありません
奨学金の話は「もらえるかどうか」に目が行きます。 ただこの制度については、結果の数字が国別に全部出ています。 期待や不安ではなく、公表された数を見て考えられるという点が、 他の制度と違うところです。
確認した情報
- JASSO「2026年度海外留学支援制度(学部学位取得型)選考結果について」(2026年3月9日)
- JASSO「海外留学支援制度(学部学位取得型)」
- 2026年9月7日に確認しました
- 採用率は運営者が計算し、公表されている合計(408/140)と一致することを確かめました
- 選考の基準・観点は書いていません。募集要項を読み切っていないためです
- 大学院学位取得型はこの記事では扱っていません
- 制度は毎年見直されます。応募前に最新の募集要項を確認してください
① 2社目の見解を取る|ラストリゾート
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③ 複数国・長期を前提に|ウィッシュインターナショナル
複数国対応が可能で、長期計画にも対応とされています。2か国留学や、語学留学から進学へつなげる構想がある場合に。
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よくある質問
学部学位取得型はいくらもらえますか?
奨学金が月額13万9,000円〜35万2,000円(留学先の国・地域により異なる)、渡航支援金が新規採用者の支援開始時に1万円、そして授業料が実費額(各年度250万円を上限)です。支援期間は原則4年とされています。
2026年度は何人採用されましたか?
応募408人に対して採用140人です。全体の採用率は約34%になります。この数字はJASSOのプレスリリースで公表されており、国・地域別の内訳も出ています。
どの国が受かりやすいですか?
1年分のデータなので、この記事では「受かりやすい国」とは書いていません。応募が40人を超えているのはアメリカ・オーストラリア・英国・カナダの4か国で、その中ではカナダ44.7%と英国44.2%が高く、オーストラリア33.3%が低いという並びでした。翌年に同じ形になる保証はありません。
応募が少ない国を選べば通りやすいですか?
2026年度のデータでは、そうなっていません。応募が1人だけだった国が7つありますが、採用があったのはイタリアの1か国だけでした。採用0の国は全部で10か国あります。ただし選考方法は公表されていないため、理由は断定できません。
語学留学でも対象になりますか?
なりません。支援対象は「海外の大学で学士の学位を取得するために留学する日本人学生等」と明記されています。語学学校に通う留学は対象外です。トビタテや協定派遣でも同じ結論になる理由は、留学の奨学金の記事にまとめています。
日本の大学に在籍していないと応募できませんか?
この制度については、日本の学校に在籍している必要はありません。海外の大学に入学して学位を取るための制度だからです。トビタテと協定派遣は「日本の学校に在籍したまま行く」制度なので、前提が違います。
授業料は全額出ますか?
各年度250万円を上限とした実費額です。上限を超える部分は対象外になります。トビタテの授業料支援が30万円(全地域)だったのと比べると、桁が違う設計です。
都道府県推薦枠とは何ですか?
都道府県教育委員会から各1名ずつ採用候補者の推薦を受け付ける仕組みで、2026年度は「試行を実施しました」と記載されています。それ以上の説明が公表されていないため、この記事では中身を書いていません。募集要項で確認してください。
応募はいつですか?
募集要項は7月下旬から8月頃に公開され、10月上旬に締め切られる形が案内されています。選考結果の発表は3月です。ただし年度によって変わる可能性があるため、公式ページで確認してください。
大学院に行く場合も同じ制度ですか?
別の制度です。JASSOには「大学院学位取得型」があり、選考結果も別に公表されています。この記事では学部学位取得型だけを扱っています。
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本記事の制度・条件・金額は執筆時点で公開情報を確認したものです(確認日:2026年8月16日)。制度や料金は変更される場合があるため、実際の手続き・申請の前に各機関の公式情報を必ずご確認ください。本記事は法的・専門的な助言ではなく、特定の結果を保証するものではありません。