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こんなお悩みに答えます。
- トビタテの支給額と、募集要項に書かれた対象外の条件
- 「語学学習のみ」が外れるという1行
- 在籍していないと応募すらできない理由
- 協定派遣との違いと、併給できない組み合わせ
運営者は大学時代に米国へ半年の交換留学、卒業後にカナダで12ヶ月のワーキングホリデー(バンクーバー5ヶ月+バンフ7ヶ月)を経験しました。英語は高校で赤点20点台、渡航前のTOEICは500点台、帰国後に780点。年収は渡航前450万円から、帰国後に大手メーカーへ転職して800万円台になっています。訪問したのは米国とカナダのみで、他国は各当局の一次情報を調べてまとめています。
結論|語学だけの留学は、対象から外れます
留学の奨学金を調べると、トビタテ!留学JAPANと JASSOの海外留学支援制度が必ず出てきます。 金額は大きいのですが、条件のほうで落ちる人が多い制度です。
トビタテは奨学金 月16万円(欧米等・家計基準内)。 これに留学準備金と授業料が加わります。
②ただし「語学学習のみ」は対象外です
募集要項に1行で書かれています。
③そして在籍していないと応募できません
退学・卒業して行く場合は、土俵に乗りません。
一次体験は米国の交換留学(半年)とカナダのワーホリ(12か月)です。
金額と要件はすべて募集要項と公式ページから取りました。 推測は書きません。
一次情報|トビタテの支給額
文部科学省とJASSOが出している2026年度(第18期)の募集要項から、 そのまま並べます。
| 支援内容 | 対象 | 金額 |
|---|---|---|
| 奨学金(月額) | 北米・シンガポール・欧州・中近東 ※除外国27か国あり | 160,000円 |
| アジア(シンガポール除く)・大洋州・中南米・アフリカ・上記除外国 | 120,000円 | |
| 家計基準を超える場合(地域を問わず) | 60,000円 | |
| 留学準備金 | アジア地域 | 150,000円+増額60,000円=210,000円 |
| その他の地域 | 250,000円+増額100,000円=350,000円 | |
| 授業料 | 全地域 | 300,000円 |
※ 出典:文部科学省・JASSO「官民協働海外留学支援制度〜トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム〜【大学生等対象】2026年度(第18期)派遣留学生募集要項」(2025年10月)。 2026年9月7日確認。留学準備金の増額は「円安や物価高騰を鑑み」と明記されています。
160,000円 ÷ 60,000円 = 約2.7倍。
さらに、家計基準を超える人の採用は「支援予定人数全体の1割程度を上限」と 要件に書かれています。
→ 金額が下がるだけでなく、枠そのものが狭くなります。
募集要項にこの一文があります。
→ 月をまたぐ組み方をすると、その月がまるごと落ちます。
→ 留学期間は28日以上1年以内(3か月以上を推奨)です。
「語学学習のみは対象外」という1行
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。 募集要項の「留学計画の要件」⑤に、こう書かれています。
「語学学習のみを行う計画は、支援の対象外です。ただし、語学学習が留学全体の 準備過程又は補助的位置づけとして計画の一部に含まれている場合は、支援の対象となります。」
→ つまり語学学校に通うことが目的の留学は、外れます。
→ 語学は「準備」または「補助」の位置にあることが求められます。
同じ線は授業料の支援にも引かれています。
「受講する科目が語学の習得を目的とする内容の科目のみであり、 かつ当該科目が専門分野の学修を目的としていない場合、授業料は支援対象外です」
→ 2か所に同じ考え方が書かれています。 書き漏れではなく、制度の設計としてそうなっていると読むのが正確です。
では何が対象になるのか。募集要項は「実践活動」という言葉を使っています。
| 用語 | 募集要項の説明 |
|---|---|
| 実践活動 | 座学や知識の蓄積型ではなく「実社会との接点」から多様な学びを得ることができる学修活動 |
| 例として挙がるもの | インターンシップ、フィールドワーク、ボランティア、プロジェクトベースドラーニング、実験、実習 |
| 割合 | 「実践活動のみの留学計画も支援の対象」と明記されています |
公式の奨学金検索ページには、こだわり条件として 「語学試験スコアが必須でない」「成績スコアが必須でない」と書かれています。
→ 問われるのは語学力ではなく、留学計画のほうという設計です。
→ 審査は「人物」と「計画」の2つの観点で行われ、 「人物」の観点をより重視しますと募集要項にあります。
もう1つの線|在籍していないと応募できません
金額や計画の前に、そもそも応募できるかどうかの線があります。
| 要件 | 募集要項の記載 |
|---|---|
| 要件③ | 在籍大学等において、卒業又は学位取得を目的とした課程に在籍する者 「応募時にいずれの在籍大学等にも在籍していない場合、応募することはできません。」 |
| 要件⑦ | 留学終了後、日本の在籍大学等で学業を継続する意欲のある者 「留学期間中は在籍大学等に在籍している必要があります。」 |
| 要件⑧ | 2026年4月1日時点の年齢が30歳以下である者 |
| 要件⑩ | 過去にこの制度で採用されていない者(1人1回) |
対象は大学・大学院・短大・高専・専修学校(専門課程)などに在籍する学生です。
→ 退学して行く、卒業してから行く、社会人が行く。 このどれも、在籍していないので応募できません。
→ 休学については募集要項に明記がありません。 在籍が続くかどうかは学校の扱いによるので、在籍大学に確認してください。
「個人で応募申請することはできません」(トビタテ)
「学生個人での派遣プログラムの申請はできません」(協定派遣)
→ どちらも在籍している学校を通して申請します。
→ 学校への申請期限は各学校が設定します。 公式の締切より早い可能性があります。
協定派遣は、条件がさらに絞られます
もう1つのJASSO「海外留学支援制度(協定派遣)」も並べます。
| トビタテ(第18期) | 協定派遣 | |
|---|---|---|
| 月額 | 16万/12万/6万(家計基準外) | A地区12万/B地区11万/C地区9万/D地区8万 |
| そのほか | 留学準備金21万〜35万+授業料30万 | 渡航支援金16万円(家計基準)/1万円(期間) |
| 期間 | 28日以上1年以内 | 8日以上1年以内 |
| 前提 | 在籍したまま | 在籍したまま+大学間の協定が必要 |
| 定員 | 250名 | プログラム単位で採択 |
| 家計 | 基準外でも応募可(枠は1割程度) | 「自費のみでの参加が困難な者」が要件 |
※ 出典:JASSO「海外留学支援制度(協定派遣)」(2026年6月22日更新)/ トビタテ第18期募集要項。いずれも2026年9月7日確認。
在籍大学と、留学先の学校の間に学生交流に関する協定等が要ります。
→ 自分で見つけた語学学校に行く場合は、この時点で外れます。
→ 期間は8日からで、短期の研修プログラムが想定されています。
要件(3)に「経済的理由により、自費のみでの派遣プログラムへの参加が困難な者」 として在籍大学に認められること、とあります。
→ トビタテが家計基準を超えても応募できるのとは、設計が違います。
併給できない組み合わせがあります
「両方もらう」ができない組み合わせが決まっています。
| 組み合わせ | 可否 |
|---|---|
| 協定派遣 + トビタテ | 不可 |
| 協定派遣 + 大学院学位取得型 | 不可 |
| 協定派遣 + 国内の給付奨学金 | 不可 |
| 協定派遣 + 第一種・第二種奨学金(貸与型) | 可 |
| トビタテ + 他団体の奨学金 | 月額がトビタテの月額を超えない範囲で可 |
JASSOの案内には「海外留学のための貸与奨学金(返済必要)」という項目も 同じ棚に並んでいます。
→ 給付型(返さない)と貸与型(返す)が、同じ「奨学金」という言葉で並びます。
→ 申し込む前にどちらなのかを確かめてください。 貸与型は給付型との併給が認められるケースがあります。
対象になる人が確かめること
| 確認すること | なぜ聞くか |
|---|---|
| 学校の締切はいつですか | 各学校が設定します。公式の締切より早い可能性があります |
| 語学は計画の何割ですか | 「語学のみ」は対象外。準備か補助の位置に置く必要があります |
| 受入れ機関の許可は取れますか | 個人による受入れは認められません。法人・団体である必要があります |
| 家計基準の内ですか外ですか | 月額が16万と6万で変わり、枠も1割程度になります |
| 留学先は渡航中止勧告の対象外ですか | 外務省のレベル2以上の地域は原則対象外です |
| 研修に出られますか | 事前・事後研修が各2日間、参加必須です |
| 面接に行けますか | 面接は東京で対面、交通費は自己負担と明記されています |
まとめ|金額より先に、2つの線
① 「語学学習のみを行う計画は、支援の対象外です」(募集要項の1行)
② 在籍していないと応募できません。社会人・退学後は土俵に乗りません
③ 家計基準の内と外で、月額が16万と6万。枠も1割程度に狭まります
そして手続きについて
・個人では応募できません。在籍している学校を通します
・学校の締切は、公式の締切より早いことがあります
・協定派遣とトビタテは、どちらか一方です
奨学金は「もらえたら大きい」制度です。 ただ金額を見て期待を膨らませる前に、対象になるかどうかを2行で判定できます。 在籍しているか。語学だけの計画になっていないか。 この2つで、応募できるかがほぼ決まります。
確認した情報
- 文部科学省・JASSO「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム【大学生等対象】2026年度(第18期)募集要項」(2025年10月)
- JASSO「海外留学支援制度(協定派遣)」(2026年6月22日更新)
- いずれも2026年9月7日に確認しました
- 採用倍率は書いていません。応募者数を公表した資料を確認できなかったためです
- 自治体・民間財団の奨学金と、社会人向けの公的支援は、この記事では扱っていません
- 制度は毎年見直されます。応募前に最新の募集要項を確認してください
① 2社目の見解を取る|ラストリゾート
ワーホリ・語学留学の取り扱いが幅広く、資料請求・セミナー・カウンセリングと入口が分かれています。1社の説明が妥当かどうかは、2社目を並べたときに分かります。
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よくある質問
語学留学でも奨学金はもらえますか?
トビタテの募集要項には「語学学習のみを行う計画は、支援の対象外です」と書かれています。ただし語学学習が留学全体の準備過程または補助的な位置づけとして計画の一部に含まれる場合は対象になります。語学学校に通うこと自体を目的にした留学は、外れる設計です。
社会人でもトビタテに応募できますか?
できません。要件に「応募時にいずれの在籍大学等にも在籍していない場合、応募することはできません」とあり、さらに「留学期間中は在籍大学等に在籍している必要があります」と書かれています。対象は大学・大学院・短大・高専・専修学校(専門課程)などの在籍者です。
トビタテはいくらもらえますか?
第18期の場合、奨学金が月160,000円(北米・シンガポール・欧州・中近東/家計基準内)、月120,000円(アジア・大洋州・中南米・アフリカなど)、家計基準を超える場合は月60,000円です。これに留学準備金(アジア210,000円/その他350,000円)と授業料300,000円が加わります。
家計基準を超えていると応募できませんか?
応募はできます。ただし月額が60,000円になり、採用も「支援予定人数全体の1割程度を上限」とされています。金額が下がるだけでなく、枠そのものが狭くなる設計です。基準はJASSOの第二種奨学金の家計基準に沿って判定されます。
語学力や成績は必要ですか?
公式の奨学金検索ページには「語学試験スコアが必須でない」「成績スコアが必須でない」と書かれています。審査は「人物」と「計画」の2つの観点で行われ、募集要項には「人物の観点をより重視します」とあります。問われるのは語学力ではなく、留学計画のほうです。
何人が採用されますか?
第18期の支援予定人数は250名です。内訳はイノベーターコース50名、STEAMコース100名、ダイバーシティコース100名で、コースによって定員が2倍違います。なお採用倍率は、応募者数を公表した資料を確認できなかったため、この記事では書いていません。
自分で応募できますか?
できません。トビタテは「個人で応募申請することはできません」、協定派遣は「学生個人での派遣プログラムの申請はできません」と、どちらも明記されています。在籍している学校を通して申請します。学校への申請期限は各学校が設定するので、公式の締切より早いことがあります。
協定派遣とトビタテは両方もらえますか?
できません。協定派遣の案内に「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラムとの併給は認められません」とあります。一方、JASSOの第一種・第二種奨学金(貸与型)との併給は可能です。国内の給付奨学金や大学院学位取得型との併給は認められません。
留学期間はどのくらい必要ですか?
トビタテは28日以上1年以内(3か月以上を推奨)、協定派遣は8日以上1年以内です。ただしトビタテには「ひと月の留学日数が15日未満になる場合、当該月の奨学金を支給しません」という規定があるので、月をまたぐ組み方をすると、その月がまるごと落ちることがあります。
休学して留学する場合はどうなりますか?
募集要項に休学の扱いは明記されていませんでした。要件は「留学期間中は在籍大学等に在籍している必要があります」なので、休学中に在籍が続くかどうかが分かれ目になります。学校によって扱いが違うため、在籍大学に直接確認してください。この記事では推測を書きません。
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本記事の制度・条件・金額は執筆時点で公開情報を確認したものです(確認日:2026年8月16日)。制度や料金は変更される場合があるため、実際の手続き・申請の前に各機関の公式情報を必ずご確認ください。本記事は法的・専門的な助言ではなく、特定の結果を保証するものではありません。