数字から言います。ニュージーランドで「間違ったライセンス」で釣りをすると、最大NZ$5,000です。
淡水のスポーツフィッシングを管理するFish & Game New Zealandは、こう記載しています。「『間違った』ライセンスで釣りをしているのが見つかった釣り人は、ライセンスを持っていないものとして訴追され得る。これは最大NZD $5,000.00の罰金・訴追を招く可能性がある」。
そして「間違った」とは、無免許のことではありません。海外からの訪問者が、居住者向けの安いライセンスを買ってしまうことを指しています。Fish & Gameは「通常居住者でない人は、非居住者ライセンスまたは非居住者1日ライセンスを保有しなければならない。他のライセンスカテゴリーで釣りをすることは、ライセンスなしで釣りをすることと同等である」としています。
非居住者のシーズン券は大人$270、1日券は$38。そして居住者になる条件には、「6か月」という数字が出てきます。
論点は1つです。あなたは何日、釣りますか。
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この記事を書いている立場:運営者はカナダで12ヶ月、米国で半年を過ごしましたが、ニュージーランドには渡航していません。そのため現地での釣りの体験談は書きません。本記事は制度と料金を公的資料から整理したものです。
出典はFish & Game New Zealand「Non-resident licences」(2026年8月時点で確認)です。Fish & Game New Zealandはニュージーランドの淡水スポーツフィッシングおよび狩猟を管理する機関です。
重要:本記事では、ワーキング・ホリデービザが要件にある「work visa」に該当するかどうかの判断を示しません。ビザの分類はニュージーランド移民局の管轄であり、確認できる一次情報がないためです。また本記事は淡水(スポーツフィッシュ)のライセンスを扱っており、海釣りの規制については扱っていません。料金・要件は変更されます。必ずFish & Gameの公式情報で最新の内容を確認してください。本記事は法的助言ではありません。
結論:非居住者には専用のライセンスがあります
| ライセンス | 大人 | ジュニア(12-17歳)・子供(12歳未満) |
|---|---|---|
| 非居住者シーズン券(NRL Whole Season) | $270 | $51 |
| 非居住者1日券(One Day NRL) | $38 | $23 |
| Designated Waters/Controlled Fishery | 1地域につき$40(シーズン券を購入後に申請可能) | |
損益分岐点は「8日」です
単純な割り算をします。シーズン券$270 ÷ 1日券$38 = 約7.1日。
つまり7日までなら1日券を都度買うほうが安く、8日以上釣るならシーズン券が有利になります($38×8=$304 > $270)。
ワーキング・ホリデーや長期滞在で、月に1回でも釣りに行くなら、シーズン券のほうが早く元が取れます。逆に旅行で数日だけなら1日券です。
ただし1日券には制約があります。Fish & Gameは「この1日NRLでは Designated Waters Fishery で釣りをすることはできない」と明記しています。特定の水域で釣りたいなら、シーズン券が前提になります。
そして返金されません。公式ページには「釣りライセンスは返金不可です」と注記されています。
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Fish & Gameの記載はこうです。「『非居住者』とは、10月1日時点でニュージーランドの通常居住者ではない人を意味する」。
そして居住者(Resident)の定義が続きます。ニュージーランド市民、または次のすべてを満たす人。
- residence class、student、または work visa を保有していること
- ライセンス購入直前の12か月のうち、少なくとも6か月をニュージーランドで生活していること
- ニュージーランドが主たる確立された居住地であること
Great Walksの居住者料金とほぼ同じ構造です。あちらは「ウォーク開始直前の12か月のうち6か月」、こちらは「ライセンス購入直前の12か月のうち6か月」。起点が違うだけで、「6か月」という線は共通しています。
つまりニュージーランドでは、「6か月住んでいるか」が複数の制度で分かれ目になっているということです。これは覚えておく価値があります。
なお海外在住のニュージーランド市民が休暇で帰国する場合(ニュージーランドに居住実績がなくてもニュージーランドのパスポートを持つ人)も居住者に含まれるとされています。
ワーキング・ホリデービザが「work visa」に当たるかどうかは、本記事では判断を示しません。該当し得ると考える場合は、必ずFish & Gameに直接確認してください。罰則の大きさを考えると、確認のコストは十分に見合います。
安いライセンスを「買えない」という規定
Fish & Gameは「非居住者の釣り人は、他のシーズン券または部分シーズン券のカテゴリーを購入する資格がない」と記載しています。
つまり非居住者は、居住者向けの安いライセンスを選ぶことができません。選べるのは非居住者シーズン券か非居住者1日券の2つだけです。
そして冒頭の罰則につながります。「通常居住者でない人は、非居住者釣りライセンスまたは非居住者1日ライセンスを保有しなければならない。他のライセンスカテゴリーで釣りをすることは、ライセンスなしで釣りをすることと同等である」。
ライセンスを持っていても、種類が違えば「持っていない」扱いになるということです。そして最大NZ$5,000。
ここで金額を並べてみます。非居住者シーズン券は$270。罰金の上限はその約18倍です。知らずに安いほうを買ってしまうことのコストが、どれだけ大きいか。
やること:購入画面で「Non-Resident」を選ぶ。迷ったら非居住者の側を選んでください。高いほうを買って損をすることはあっても、罰則の対象にはなりません。
タウポは、別の管轄です
NRLが効かない区域があります
Fish & Gameは、非居住者ライセンス(NRL)について「保有者はすべてのFish & Game地域でスポーツフィッシュを釣ることができるが、環境保全省(DOC)が管理するタウポ釣区(Taupo Fishing District)は除く」と記載しています。
タウポは、日本語圏でもトラウトフィッシングの名所として知られる場所です。そこがNRLの範囲外である、という点は見落とされやすいはずです。
行くつもりなら、タウポ釣区の制度を別に確認してください。本記事ではDOC管理区域のライセンス制度を扱っていません。管轄が違えば、料金も条件も別です。
そしてNRLには使途の説明もあります。Fish & Gameは、NRLに「漁業管理と生息地保護に充てられる賦課金(levy)が含まれている」と記載しています。$270の中身には、環境の維持費が入っているということです。
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追加のライセンスが要る水域があります
Fish & Gameによれば、シーズンNRLを購入した後であれば、Designated Waters Licence と Controlled Fishery Licence を、1地域につき$40の追加で申請できるとされています。
そして重要な制約。1日券ではこれらの水域で釣ることができません。「この1日NRLでは Designated Waters Fishery で釣りをすることはできない。それらの漁場で釣るには有効な Designated Waters Licence が必要」と明記されています。
つまり行きたい場所によって、必要なライセンスの構成が変わります。
やること:①行きたい川・湖が Designated Waters に該当するかを先に調べる ②該当するならシーズンNRL+地域ごとの$40という構成になる ③該当しないなら日数で1日券とシーズン券を比較する。
順番が逆だと、買い直しになります。そして返金されません。
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購入方法が3つ示されています
Fish & Gameによれば、非居住者ライセンスはオンライン、またはニュージーランド国内の狩猟・釣具店(ライセンスを販売している店舗)で購入できるとされています。
そして3つ目が実務的です。「海外からの訪問者は、ニュージーランドへの旅行前に申請し、海外の住所にライセンスを郵送してもらうことができる」。ただし「出発前に届くよう、少なくとも15営業日を見込むべき」とされています。
あるいは「ニュージーランドの郵送先住所を指定して、到着時に受け取れるようにすることもできる」とも記載されています。
15営業日は、3週間程度です。渡航直前に思い立っても間に合いません。ただし現地の店舗でも買えるので、必ずしも事前手配は必要ないという読み方もできます。
やること:到着してすぐ釣りに行きたいなら、事前の郵送手配を検討する。そうでないなら現地で購入する。どちらでも成立します。
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渡航していないので、制度の読み方だけを言います
運営者はニュージーランドに行っていません。だから川の色も、かかった魚の重さも語れません。語れるのは料金表と規定から読めることだけです。
そのうえで、この制度でいちばん考えさせられたのは「$270と$5,000」という数字の並びです。正しく買えば$270。間違えれば最大$5,000。18倍以上の差があります。
そしてFish & Gameは、この罰則を「無免許と同等」という言葉で説明しています。ライセンスを買った人が、種類を間違えただけで無免許と同じ扱いになる。厳しく見えますが、制度としては筋が通っています。居住者向けの安い料金は、その土地で暮らし、環境の維持に関わる人のためのものだからです。
もう1つ。Great Walksと同じ「6か月」が出てきたことが印象的でした。山も川も、同じ線で分けている。ニュージーランドは「その土地に暮らしているか」を制度の設計に組み込んでいる国だ、と読めます。
だから提案します。長く滞在するなら、6か月という節目を意識してください。そこを超えると、いくつかの制度で立場が変わる可能性があります。そして変わったかどうかは、自分で確認するしかありません。釣りの全体像はカナダの例になりますが釣りの記事で扱っています。
NSW州政府(DPIRD)によれば、料金は3日$7/1か月$14/1年$35で、居住者と非居住者の区別はありません。ただし対象は広く、「水域内、水上、または水域に隣接する場所で釣具を所持していること」も含まれます。餌の採取や手採りも対象です。詳しくはNSWの釣り料金で整理しました。
現地の楽しみ方は、9本まとめて整理しています
オーロラ、国立公園、トレッキング、カヌー、釣り(3か国)、リーフ、スカイダイビング——カナダ・NZ・豪州の9つの制度を公的資料から調べた総まとめがワーホリで自然を楽しむ前にです。費用、6か月ルール、法定装備、そして最大の変数である保険まで、共通する構造を6つに整理しました。
現地生活の手続きは、窓口で口頭のやり取りが発生します。制度を理解していても、その場で質問できないと同じ結果になります。そして連絡手段がないと、そもそも予約が取れません。
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窓口・電話・書類の確認は、教科書の英語とは語彙が違います。新日常英会話コースは生活場面の会話を扱います。渡航前に一周しておくと、質問の言い回しに詰まりにくくなります。
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手続きも仕事探しも、連絡が取れないと止まります。注文から開通まで90日の猶予があるので、渡航前に買っておけます(公式サイトの記載・2026年8月確認)。到着してSIMを契約するまでの空白を、先に埋めておく選択肢です。
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よくある失敗
失敗①:居住者向けの安いライセンスを買う
「無免許と同等」とされ、最大NZ$5,000の罰金・訴追の可能性があります。
失敗②:1日券でどこでも釣れると思う
Designated Waters Fishery では釣れません。シーズン券+追加ライセンスが必要です。
失敗③:タウポでNRLを使おうとする
タウポ釣区はDOCの管理で、NRLの対象外とされています。
失敗④:日数を考えずに買う
8日以上ならシーズン券が有利です($38×8=$304 > $270)。
失敗⑤:買い直せると思う
ライセンスは返金不可と明記されています。順番を間違えないでください。
失敗⑥:渡航直前に郵送を申し込む
公式は少なくとも15営業日を見込むよう案内しています。
今日からできる3つのこと
- ①釣る日数を見積もる:8日が分かれ目です
- ②行きたい水域が Designated Waters かを調べる:該当すると構成が変わります
- ③自分が居住者に当たるか、迷うならFish & Gameに確認する:$270と$5,000の差です
ニュージーランドの淡水釣りには、非居住者専用のライセンスがあります。シーズン券$270、1日券$38。8日以上釣るならシーズン券が有利です。
そして居住者になる条件には「6か月」という線があります。Great Walksとまったく同じ数字です。この国は「その土地に暮らしているか」を制度に組み込んでいます。
最後に、もう一度だけ。間違ったライセンスは、無免許と同じ扱いです。迷ったら高いほうを選んでください。$270で済む話を、$5,000にしないために。
本記事はFish & Game New Zealand「Non-resident licences」(2026年8月時点で確認)にもとづきます。Fish & Game New Zealandはニュージーランドの淡水スポーツフィッシングおよび狩猟を管理する機関です。本記事では、ワーキング・ホリデービザが要件にある「work visa」に該当するかどうかの判断を示していません。ビザの分類はニュージーランド移民局の管轄であり、確認できる一次情報がないためです。該当するかどうかは必ずFish & Gameまたはニュージーランド移民局にご確認ください。また本記事は淡水(スポーツフィッシュ)のライセンスを扱っており、海釣りの規制、遊漁のルール(サイズ制限・尾数制限・禁漁期間・使用可能な漁法)、環境保全省(DOC)が管理するタウポ釣区の制度、各地域の細則については扱っていません。これらは地域ごとに定められており、必ずFish & Gameの地域別規則および該当する管理機関の公式情報でご確認ください。料金・要件・区域は変更されます。ライセンスは返金不可とされています。なお釣りには水辺での転落・溺水、天候の急変、単独行動による遭難などの危険が伴います。入渓・入水の可否、川の増水情報を確認し、ライフジャケットの着用など安全対策を行ったうえで行動してください。海外旅行保険の補償範囲もあわせてご確認ください。本記事は法的助言ではありません。
よくある質問
ニュージーランドで釣りをするのにライセンスは必要ですか?
淡水のスポーツフィッシングには必要です。Fish & Game New Zealandによれば、海外からの訪問者は非居住者ライセンス(Non-Resident Licence/NRL)を購入しなければならないとされています。価格は非居住者シーズン券が大人$270、ジュニア(12-17歳)と子供(12歳未満)が$51、非居住者1日券が大人$38、ジュニア・子供が$23です。なおライセンスは返金不可とされています。本記事は淡水のライセンスを扱っており、海釣りの規制については扱っていません。
居住者向けの安いライセンスを買ってはいけないのですか?
買えませんし、買うと重大な結果を招く可能性があります。Fish & Gameは「通常居住者でない人は、非居住者釣りライセンスまたは非居住者1日ライセンスを保有しなければならない。他のライセンスカテゴリーで釣りをすることは、ライセンスなしで釣りをすることと同等である」と記載しています。さらに「『間違った』ライセンスで釣りをしているのが見つかった釣り人は、ライセンスを持っていないものとして訴追され得る。これは最大NZD $5,000.00の罰金・訴追を招く可能性がある」とも明記されています。また非居住者は他のシーズン券・部分シーズン券のカテゴリーを購入する資格がないとされています。迷った場合は非居住者の側を選んでください。
ワーホリなら居住者になりますか?
本記事では断定しません。Fish & Gameは「非居住者」を「10月1日時点でニュージーランドの通常居住者ではない人」と定義し、居住者についてはニュージーランド市民、または①residence class、student、またはwork visaを保有し、②ライセンス購入直前の12か月のうち少なくとも6か月をニュージーランドで生活し、③ニュージーランドが主たる確立された居住地である人としています。このうちワーキング・ホリデービザが「work visa」に該当するかどうかは、ニュージーランド移民局の分類に関わる問題であり確認できる一次情報がないため判断を示していません。罰則の大きさを考えると、Fish & Gameに直接確認する価値は十分にあります。
1日券とシーズン券、どちらが得ですか?
8日が分かれ目です。非居住者1日券は$38、シーズン券は$270なので、270÷38=約7.1日となります。7日までなら1日券を都度買うほうが安く、8日以上釣るならシーズン券が有利です($38×8=$304 > $270)。長期滞在で月に1回でも釣りに行くなら、シーズン券のほうが早く元が取れる計算になります。ただし1日券にはDesignated Waters Fisheryで釣りができないという制約があるため、行きたい水域によっては日数に関係なくシーズン券が前提になります。
どこでも釣れるライセンスですか?
範囲に例外があります。Fish & Gameは、非居住者ライセンスについて「保有者はすべてのFish & Game地域でスポーツフィッシュを釣ることができるが、環境保全省(DOC)が管理するタウポ釣区(Taupo Fishing District)は除く」と記載しています。タウポはトラウトフィッシングの名所として知られる場所ですが、管轄が異なるため別途確認が必要です。またDesignated Waters FisheryやControlled Fisheryについては、シーズンNRLを購入した後に1地域につき$40の追加ライセンスを申請できるとされています。1日券ではこれらの水域で釣ることはできません。
ライセンスは渡航前に買えますか?
買えます。Fish & Gameによれば、非居住者ライセンスはオンライン、またはニュージーランド国内の狩猟・釣具店で購入できるほか、海外からの訪問者は旅行前に申請し、海外の住所にライセンスを郵送してもらうこともできるとされています。ただし出発前に届くよう、少なくとも15営業日を見込むべきとされています。営業日換算なのでおよそ3週間です。またニュージーランドの郵送先住所を指定して到着時に受け取れるようにすることもできると記載されています。現地の店舗でも購入できるため、必ずしも事前手配が必要というわけではありません。
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本記事の制度・条件・金額は執筆時点で公開情報を確認したものです(確認日:2026年8月8日)。制度や料金は変更される場合があるため、実際の手続き・申請の前に各機関の公式情報を必ずご確認ください。本記事は法的・専門的な助言ではなく、特定の結果を保証するものではありません。