語学学校の認証と就学の上限|ビザを決めてから学校を選ぶ理由

語学学校の認証と就学の上限|ビザを決めてから学校を選ぶ理由
悩んでいる人「学校を決めてから、ビザのことを考えればいいと思っていました。」

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こんなお悩みに答えます。

本記事の内容
  • 学生ビザが取れる学校かを確かめる一覧の、国ごとの名前
  • 英国だけ一覧が10個ある理由と、その調べ方
  • 認証があっても働けるとは限らないこと
  • ビザの種類で、同じ学校でも選べるコースが変わること
本記事の信頼性

運営者は大学時代に米国へ半年の交換留学、卒業後にカナダで12ヶ月のワーキングホリデー(バンクーバー5ヶ月+バンフ7ヶ月)を経験しました。英語は高校で赤点20点台、渡航前のTOEICは500点台、帰国後に780点。年収は渡航前450万円から、帰国後に大手メーカーへ転職して800万円台になっています。訪問したのは米国とカナダのみで、他国は各当局の一次情報を調べてまとめています。

結論|順番が逆だと、選び直しになります

タビポタでは6か国20校と、各国の公式情報を調べました。 順番は「ビザ → 学校」です。逆にすると、選んだ学校で使えないビザだった、ということが起きます。

①学校を確かめる一覧は、国ごとに名前が違います
カナダDLI/豪州CRICOS/アイルランドILEP/NZNZQA
1か国だけ調べた人は、他の国で同じものを探せません。

②英国だけ、一覧が10個あります
GOV.UKが10の認証機関を挙げています。どれか1つに載っていれば条件を満たします。

③認証があっても、働けるとは限りません
カナダの学校は「DLIを卒業しても自動的に就労許可の資格は得られない」と書いています。
ビザは申請時点の公式情報が絶対です
この記事は2026年9月6日に確認した内容です。 入国管理の制度は、予告なく変わります。
申請の前に、必ずその国の政府サイトで最新の条件を確認してください。
あわせて読みたい語学学校の返金規定|4校に共通して出てくる「4週」学校が潰れたときの保護は、国の制度で決まります

一覧の名前|5か国で、全部違います

学生ビザで語学学校に通う場合、「その学校がビザの出せる学校か」を確かめます。 ところが確かめ方の名前が、国ごとに違います。

一覧・認証の名前正式名称
カナダDLIDesignated Learning Institution(指定教育機関)
豪州CRICOS学校ごとにProvider番号があります
アイルランドILEPInterim List of Eligible Programmes
ニュージーランドNZQACategory 1〜4に区分されます
英国10通りのいずれか次の項で詳しく書きます

タビポタが調べた学校では、公式サイトに番号が書いてあるものがありました。

学校公式に書かれている番号・区分
Langports(豪州)CRICOS Provider No: 03883B
Impact English College(豪州)CRICOS CODE: 02995B
Greenwich College(豪州)CRICOS Code 02672K/RTO 91153
Languages International(NZ)NZQAのCategory 1
VanWest College(カナダ)BC州PTIRUの審査と承認

豪州の3校は、どれも番号を出しています。CRICOSは記載が求められる形式なので、 書いていない学校のほうが目立ちます。

番号が書いてあることの意味
「学生ビザの出せる学校である」ということだけです。
授業の質、日本人比率、就職支援の中身とは関係ありません。
認証は最低条件であって、良い学校の証明ではありません。

英国だけ、一覧が10個あります

GOV.UKの記載を見ると、英国は他国と形が違いました。

GOV.UKの記載(Short-term study visa)
「あなたの英語コースは認定機関(accredited institution)のものでなければなりません」
認定機関とは、student sponsor licence を持っているか、 有効な認証を持ち、次のいずれかに掲載されていることです。
#認証機関
1Accreditation Service for International Colleges(ASIC)
2Accreditation UK(British Council と English UK の共同運営)
3British Accreditation Council(BAC)
4Education and Training Inspectorate(北アイルランド)
5Estyn(ウェールズ)
6Education Scotland
7Independent Schools Inspectorate(ISI)
8Office for Standards in Education(Ofsted)
9Office for Students
10Quality Assurance Agency for Higher Education(QAA)

10個のうち、どれか1つに載っていれば条件を満たします。 北アイルランド・ウェールズ・スコットランドに、それぞれ別の機関があるのが特徴です。

語学学校を探す人がまず当たるのは、Accreditation UKでしょう。 British Councilによると350以上のセンターが対象で、審査の仕組みも公開されています。

Accreditation UKの審査(British Council公式)
4年ごとの本審査
・新しいセンターは18か月以内に再審査
抜き打ちの訪問あり(新規認証センターの改善確認、新しい校舎やコースの検査)
審査報告書が公開される(A-Zリストから読めます)
・宿泊を提供する場合、ホームステイも定期的に検査される
※ 出典:British Council「Information for students and agents」(2026年9月6日確認)

ホームステイまで検査の対象という点は、他国では見かけませんでした。

コースは6か月超〜11か月以内です

GOV.UKは「コースは6か月より長く、11か月以内でなければならない」と書いています。 Short-term study visa(英語学習用)の条件です。

「期間の上限がない」と混同しないでください
英国のワーキングホリデー(YMS)は2年間で、就学の期間に上限がありません。
一方、Short-term study visa(英語)は11か月が上限です。
どちらのビザで行くかで、通える長さが変わります。

閉鎖したときの支援があります

British CouncilはStudent Emergency Support Fundという仕組みを公開しています。

公式の記載
「センターが予期せず閉鎖したまれな場合に、学業を完了できるよう支援します。
失われた滞在費の一部も対象になりうる」
また認証の利点として「提供元が予期せず閉鎖した場合、追加費用なしで代替コース」とも書かれています。

アイルランドのMediPel、豪州のTPSと並ぶ仕組みです。 英国のこれは、滞在費まで触れている点が違います。

あわせて読みたいアイルランドの語学留学|2つの入口の違いと選び方ワーホリの800枠と、学生ビザStamp 2の比較

認証があっても、働けるとは限りません

ここが誤解の起きやすいところです。認証は「ビザが取れるか」の話で、「働けるか」は別です。

学校公式が書いていること
ILAC(カナダ)語学プログラムはPGWP(卒業後就労許可)の対象外
VanWest(カナダ)職業カレッジのプログラムも対象外。「DLIを卒業しても、自動的にPGWPの資格が得られるわけではない」
VGC(カナダ)短期の英語プログラムには就学許可もビザも不要。多くの国籍はeTAだけ

カナダの3校が、それぞれ違う角度から同じことを言っています。 語学学校に通うことと、カナダで働けることは、つながりません。

カナダだけ、前提が違います
6か月以内の就学なら、就学許可(study permit)が要りません。
VGCの公式サイトは「ほとんどの国籍に必要なのはeTA(電子渡航認証)だけ」と書いています。
→ ただしeTAでの滞在は観光目的なので、働けません。
→ カナダで働くならワーホリビザ(抽選制のIEC)を先に確保することになります。

アイルランドだけ、学生ビザで働けます

同じ「学生ビザ」でも、国によって中身が違います。アイルランドは他国と真逆でした。

項目アイルランドのStamp 2
対象のプログラムILEP掲載で、25週以上・週15時間以上
滞在許可最長8か月。更新して合計3回・最大2年
働ける時間(学期中)週20時間
働ける時間(休暇中)6〜9月と12月15日〜1月15日は週40時間
条件出席85%と修了試験

アイルランドのワーホリは年800枠ですが、 このルートには枠がありません。その代わり25週以上のプログラムに登録する必要があります。

「学生ビザ」で一括りにできません
カナダ … 語学学校の学生ビザでは働けません
アイルランド … Stamp 2 なら週20時間働けます(休暇中は週40時間)
豪州 … 学生ビザにはOSHC(留学生健康保険)が義務です
行き先を決める前に、その国の学生ビザで何ができるかを見てください。
あわせて読みたいカナダの語学学校3校|金額を出すのは1校だけ3校がそれぞれ違う角度でビザに触れています

ビザの種類で、選べるコースが変わります

ここは学校を決めたあとに効いてきます。 同じ学校でも、持っているビザで申し込めるものが変わります。

学校ワーホリ・観光ビザ学生ビザ
Langports|パートタイム(週15時間)選べます選べません
Langports|休暇コース開始後は通常、対象になりません12週につき1週
NZLC|有給インターンワーホリビザ保持者のみ対象外
Impact|OSHC(保険)対象外義務(Single $54/月)

Langportsのパートタイムは1〜17週という設定です。 豪州のワーホリの就学上限である4か月と、ほぼ一致します。 ワーホリで来る人に合わせて作られたコース、という形です。

逆に休暇はワーホリビザだと取れません。 公式の規約に「観光ビザまたはワーキングホリデービザの学生は、コース開始後は通常、休暇の対象にならない」と明記されています。 旅行の予定があるなら、コースの前か後ろに置くことになります。

ワーホリで通う場合|見るのは認証ではなく上限週数です

ワーキングホリデービザで語学学校に通うなら、認証の一覧を確かめる必要はありません。 学生ビザを使わないからです。代わりに見るのが就学の上限です。

ワーホリでの就学の上限
豪州4か月(ビザ条件8548)
ニュージーランド6か月
英国(YMS)上限なし(2年間)
カナダ就学期間に上限あり
アイルランドWHAと学生ビザ(Stamp 2)で入口が分かれます

国別の詳しい条件は、それぞれの記事にまとめています。 ここで押さえておきたいのは「上限の有無が、国で分かれる」という点です。

上限があるほうが、設計はしやすくなります
豪州の4か月は短く見えますが、残り8か月を働く時間に充てるという形が決まります。
英国のように上限がないと、どこで区切るかを自分で決めることになります。
上限は制約であると同時に、判断を減らしてくれます。

まとめ|申し込む前に確かめる順番

この順で決めます
どのビザで行くか… ワーホリか、学生ビザか
学生ビザなら、一覧を確かめる… カナダDLI/豪州CRICOS/アイルランドILEP/NZ NZQA/英国は10通り
ワーホリなら、就学の上限を確かめる… 豪州4か月/NZ 6か月/英国は上限なし
そのビザで何ができるかを確かめる… 働けるか、保険が義務か
選べるコースを確かめる… 同じ学校でもビザで変わります

そして忘れやすいこと
・認証は最低条件であって、良い学校の証明ではありません
DLIに載っている=働ける、ではありません
・カナダは6か月以内なら就学許可が不要という、他国と違う前提があります

語学学校を探すとき、多くの人は学校のページから見はじめます。 ただ選べる学校の範囲は、その前にビザで決まっています。 順番を1つ入れ替えるだけで、選び直しは減ります。

最後に、もう一度
ビザの条件は予告なく変わります。この記事は2026年9月6日時点の公式表記です。
申請の前に、その国の政府サイトで必ず確認してください。
認証の一覧も随時更新されます(アイルランドのILEPは特に更新が頻繁だと案内されています)。

出典

いずれも2026年9月6日に確認したものです。

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よくある質問

学生ビザが取れる学校かは、どこで確かめますか?

国ごとに名前が違います。カナダはDLI(Designated Learning Institution)、豪州はCRICOS、アイルランドはILEP(Interim List of Eligible Programmes)、ニュージーランドはNZQAのCategoryです。英国だけは1つの一覧ではなく、GOV.UKが挙げる10の認証機関のいずれかに載っているか、student sponsor licenceを持っていることが条件になります。

英国の認証機関が10個もあるのはなぜですか?

理由はGOV.UKに書かれていませんが、構成を見ると北アイルランド・ウェールズ・スコットランドにそれぞれ別の機関があり、高等教育と私立校でも分かれています。語学学校で最も一般的なのはAccreditation UK(British CouncilとEnglish UKの共同運営)で、350以上のセンターが対象です。

CRICOS番号はどこに書いてありますか?

豪州の学校は公式サイトに記載しています。調べた3校ではLangportsが03883B、Impact English Collegeが02995B、Greenwich Collegeが02672K(RTO 91153)でした。記載が求められる形式なので、書いていない学校のほうが目立ちます。

認証があれば良い学校ということですか?

違います。認証が示すのは「学生ビザの出せる学校である」ということだけで、授業の質、日本人比率、就職支援の中身とは関係ありません。最低条件であって、良い学校の証明ではありません。ただしAccreditation UKは4年ごとの本審査と抜き打ち訪問があり、審査報告書が公開されています。

語学学校に通えばカナダで働けますか?

働けません。ILACは「語学プログラムはPGWP(卒業後就労許可)の対象外」と明記し、VanWestは「DLIを卒業しても、自動的にPGWPの資格が得られるわけではない」と書いています。カナダで働くなら、ワーキングホリデービザ(抽選制のIEC)を先に確保することになります。

カナダは学生ビザなしで語学学校に通えますか?

6か月以内なら就学許可が不要です。VGCの公式サイトは「短期の英語プログラムには就学許可もビザも必要ない。ほとんどの国籍に必要なのはeTA(電子渡航認証)だけ」と書いています。ただしeTAでの滞在は観光目的なので働けません。ビザの条件は変わるため、申請前にカナダ政府の最新情報を確認してください。

アイルランドの学生ビザでは働けますか?

働けます。Stamp 2でILEP掲載の25週以上・週15時間以上のプログラムに登録すると、最長8か月の滞在許可が得られ、更新して合計3回・最大2年まで延長できるとされています。学期中は週20時間、6〜9月と12月15日〜1月15日は週40時間まで働けます。ただし出席85%と修了試験という条件があります。

ワーホリビザでも認証を確認する必要がありますか?

学生ビザを使わないので、認証の一覧を確かめる必要はありません。代わりに見るのが就学の上限です。豪州は4か月(ビザ条件8548)、ニュージーランドは6か月、英国のYMSは上限がありません。カナダにも就学期間の上限があります。

ビザの種類でコースは変わりますか?

変わります。Langportsのパートタイム(週15時間)はワーホリと観光ビザの人だけが選べ、学生ビザでは選べません。逆に休暇は学生ビザだけで12週につき1週取れ、ワーホリと観光ビザはコース開始後は通常対象になりません。NZLCの有給インターンはワーキングホリデービザ保持者のみです。

学校が閉鎖したらどうなりますか?

国の制度によります。英国のAccreditation UK認証センターにはStudent Emergency Support Fundがあり、学業を完了できるよう支援し、失われた滞在費の一部も対象になりうると公式に書かれています。認証の利点として「提供元が予期せず閉鎖した場合、追加費用なしで代替コース」とも記載されています。アイルランドにはMediPel、豪州にはTPSがあります。

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